2023年10月20日 1793号

【各地でMDS集会 武器より明日のご飯が大事/横浜港を戦争の拠点にするな/神奈川】

 10月7日、横浜市鶴見区で開かれたMDS集会は、横浜ノースドックへの米軍新部隊配備に反対する闘いの大きな意義を確認した。

 新部隊の任務は“有事”の際に沖縄米海兵隊の物資や戦闘員を運ぶこと。配備される揚陸艇には戦車5両を一度に積める。ノースドックではすでにヘリコプターの訓練が常態化し、夜間飛行・タッチアンドゴーとやりたい放題。オスプレイも横田基地から飛来した。

 横浜港内の民間施設も、本牧ふ頭で大量の米軍物資が揚げ降ろしされ、鈴繁(すずしげ)ふ頭に米輸送艦が接岸するなど、軍事利用が広がっている。国際法上の大原則である「軍民分離」に反し、横浜港を戦争に直結させることになる。

 集会では、米軍配備反対署名が約5万筆集まったことが報告された。10月24日、横浜市長に提出する。

 グループ討議では、集会名「武器より明日のご飯が大事」に共感が寄せられ、フードパントリーや年金生活者・非正規労働者の要求実現の大切さが語られた。

ウクライナ停戦を正面に据え/地域の市民運動強化を/東京・北部

 8日のMDS東京・北部集会は、野党・市民運動などの躊躇(ちゅうちょ)感に対してウクライナ戦争即時無条件停戦を正面に据えた、地域からの市民運動強化を訴えた。

 土地利用規制法で北区の自衛隊駐屯地を「注視区域」に指定する動きに、参加者は「基地周辺1qが監視区域となり、土地建物の利用が制限され基本的人権が脅かされる。まかり通れば戦争準備に。地域の皆さんと一緒に考え、止めていく活動を開始した」。戦争しない・させない練馬の会の参加者は「軍事3文書撤回の意見書を区議会へ提出。賛同署名やスタンディング、団体回りを通して地域で連帯が生まれた」と報告した。

 やさしいまちをつくる会・北区の橋本やすこさんが、赤羽駅東口再開発問題で区の「まちづくり原案」反対運動を報告。「公園と小学校を守る1598筆の署名、区への要請を重ね、まちづくり協議会には約15名の参加で反対を意思表示した。賛成を決め区に報告する手はずのようだったが、なんと予想外に否決。初の経験でおどろいた。断念させるため活動を広げていく」
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