2023年10月27日 1794号

【ガザ大虐殺 許すな/イスラエルは地上侵攻をやめよ/日本でも広がる抗議アクション/占領の終結こそ平和への道】

 ハマス(イスラム抵抗運動)による民間人殺傷を口実としたイスラエル軍のパレスチナ・ガザ地区への地上侵攻、ジェノサイド(集団虐殺)は絶対に許されない。日本でも急速に抗議の行動が広がっている。

 10月15日、東京・新宿駅東南口の「占領をやめろ!植民地化をやめろ!パレスチナのためのスタンディング」には在日アラブ人ら250人が駆けつけた。

 パレスチナ人を父に持つジャーナリスト、重信メイさんは「ハマスと戦うという言い訳でパレスチナ人全員が虐殺される。欧米がそれにゴーサインを与えている」と語り、「日本の政治家・メディアに『パレスチナ人の血を流すな』と働きかけてほしい」と訴える。

 パレスチナ問題とは何かを明らかにする発言も。

 「1947年の国連決議でパレスチナ人の土地を奪い、シオニストに与えた。欧米はユダヤ人がかわいそうなら自分の国の一部を与えればいいのに、アラブのど真ん中に国をつくった」「パレスチナは植民地支配の最後の実例。英植民地主義はユダヤ人にパレスチナの地への移住を奨励し、武器も与えた。48年のイスラエル建国でパレスチナ人70万人以上が難民に。『数か月で帰れる』と思った彼らは今も自宅の鍵を大切に持つ。『二国家解決』案の下、ヨルダン川西岸は多くのユダヤ人入植地が建設されてスイスチーズのように穴だらけ。ガザは220万人が住む"天井のない"世界最大の監獄だ」

 続けて起こったコールは「From The River To The Sea, Palestine Will Be Free.(ヨルダン川から地中海までパレスチナは解放される)」。イスラエル建国以来の占領と入植の終結、パレスチナ人の自己決定権保障こそ平和への確かな道だ。

 「Free, Free Gaza Strip! Free, Free Palestine!(ガザ解放!パレスチナ解放!)」「Gaza, Gaza, Don't You Cry. Palestine Will Never Die.(ガザよ、泣くんじゃない。パレスチナは決して死なない)」の叫びが何度も響き渡った。

 16日、総がかり行動実行委員会の「パレスチナに平和を!全ての人びとを殺すな!」イスラエル大使館行動には600人が結集。

 日本キリスト教協議会の金性済(キムソンジェ)総幹事は「イスラエルとパレスチナ、二つの民の苦難に計り知れない責任を負う世界は、政治的利害をこえ、和解と平和につながる外交的対話の場を設けるために全力を」と促す声明を読み上げ、ヘブライ語で大使館に「イスラエル政府よ、その土地を先住の民、パレスチナの人びとに返しなさい」と求めた。




大阪 米領事館前で

 大阪市北区の米領事館前では16日、ZENKOの呼びかけで緊急行動。参加者は「米政府はイスラエル支援をやめ、即時停戦へ努力せよ」と訴え、バイデン大統領宛ての要請文を読み上げた。夕刻も合わせ約40人が市民の怒りを突きつけた。


広島 原爆ドーム前

 13日、ガザでの空前絶後のジェノサイド開始を止めようと、原爆ドームを背に「イスラエルは虐殺をやめろ! SAVE GAZA! NO MORE GENOCIDE!」と広島から発信したアピール行動。


滋賀 市民アクション

 滋賀でも14日、ZENKOなど「9条改憲NO!市民アクション」の緊急行動がJR膳所駅近くの商業施設前で取り組まれた。「いてもたってもいられない」思いで市民がアピールした。

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