2023年11月17日 1797号

【ガザ虐殺やめろ 平和的生存権の闘いだ 全国で憲法集会】

国会前に4000人 平和的生存権へ声上げ 岸田悪政と闘う

 「つなごう憲法をいかす未来へ11・3憲法大行動」が、国会正門前で総がかり行動実行委員会などの主催で行われた。4000人の参加者は、「戦争反対」「改憲反対」とともに、「フリーフリー パレスチナ」「ストップ ジェノサイド」の声を上げた。

 福島みずほ社民党党首は憲法前文「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」を引用し、「まさに今、みんなでこれを、声高らかに上げていこう。しかし、政府は国連の人道的停戦の決議の採決を棄権。絶対に賛成すべき」と語気を強める。そして「主権者のあなたたちがしっかりしないと、戦争は止められない≠ニ憲法が言っているのでは」と述べた。

 日本共産党、沖縄の風らの立憲野党も「国連決議」への対応を批判。日本体育大学の清水雅彦教授は「外交関係さえしっかりしていれば、戦争になることはない。9条は無力ではない」と平和憲法を守るよう訴え。恵泉女学園大学の齊藤小百合教授は「多様な私たちが共に生きる礎」として、13条「個人の尊重」、14条「法の下の平等」、24条「家族生活における個人の尊厳と両性の平等」の重要性を示した。

 辺野古訴訟代理人の加藤裕(ゆたか)弁護士は辺野古新基地工事をめぐり、国が県に代わって工事を承認する「代執行」について「地方自治体と国は対等・協力の関係。憲法で地方自治が保障されている」と国の地方に対する姿勢を問題視。「避難の権利」を求める全国避難者の会の大賀あや子さんは、12条の「自由と権利を不断の努力によって保持しなければならない」を強調した。

 主催者を代表して高田健さんは、世界各地の戦争終結に向けての運動、岸田政権の悪政との闘いを誓った。


パレスチナ連帯 沖縄軍事化阻止は一つと5000人 大阪

 11月3日、おおさか総がかり集会の「輝け!憲法 平和といのちと人権を」に5000人が参加。ガザ虐殺を止めよう、沖縄・南西諸島軍事化NOを全面に打ち出した集会となった。

 メインスピーチは、北海道パレスチナ医療奉仕団として何度もガザに入った憲法学者の清末愛砂さんだ。23年の連帯活動を踏まえ憲法研究者として「いまも難民キャンプの子どもらがミサイル攻撃で殺されている。国際法に違反するイスラエルの攻撃は絶対に許されない。虐殺を止めることは平和的生存権を明記した憲法の実現をめざすことそのもの。ジェノサイドを許さず、停戦させ、さらにガザ封鎖の解除を。パレスチナの人びとともに」と気迫の訴え。

 「ミサイル基地いらない!宮古島住民連絡会」代表の清水早子さんは「宮古島、八重山の戦争準備は最終段階。戦争が見えてきた。隊員の遺体運搬訓練が予定され、公民館には遺体収容袋を搬入。住民用だ。身の毛のよだつ話だが、政府は本気だ。宮古は、逃げ場のない、海に囲まれたガザ≠ノされる。離島から、足元から、戦争を止めよう」

 市民パレードは「ガザ攻撃をやめろ、岸田軍拡ストップ」とアピールした。



京都でも憲法集会とデモ

 京都からも声をあげようと「生かそう憲法 守ろう9条 11・3憲法集会in京都」には1500人が参加。ZENKO・京都はデモで「ガザ大虐殺やめろ」と市民にアピール。



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