2023年12月01日 1799号

【夢洲カジノ認可の不正追及 府民公聴会出席も迫る 大阪府民の会が国交省交渉】

 夢洲(ゆめしま)カジノを止める大阪府民の会はZENKO中央要請と同じ17日、衆院第一議員会館で国交省観光庁と交渉した。大阪からの十数人に加え東京でNO!カジノ街宣に取り組む参加者も。福島みずほ参院議員、大石あきこ衆院議員と共に認可手続きの不正をただし、IRカジノ計画のでたらめな現実を訴え、2月第2回府民公聴会出席を要請した。

 府民の会は、大阪府による「区域整備計画」の変更申請がされた9月8日当日、審査委員会の「見解の概要」が観光庁ホームページにアップされる不自然な経緯を追及した。担当は「大阪府から事前に変更届け出の相談があり審査委員会で事前に検討してもらっていたので、申請当日に見解をアップできた」と弁明。これに対し、福島、大石議員も「申請があって初めて第三者機関としての審査委員会は開かれるべき。手続きが誤っている」と強く抗議し、全体で追及した。

 参加者から「IR推進局は、夢洲のかさ上げを地震・津波対策と言うが、ほとんどが海面より低い大阪市此花(このはな)区住民への配慮は何もない」と怒りの表明。「世界最高の依存症対策と言いながら、人員の増員は検討もしていない」と無策の府市に厳しい批判も。最後に、2月18日に予定する第2回府民公聴会への国の出席を求め、観光庁担当者は「検討する」と述べた。

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