2023年12月15日 1801号

【オスプレイ飛ぶ奄美から/世界反戦基地行動日に連帯/大阪・河内長野】

 ツアースタートの大阪・河内長野集会は12月2日、この日の世界反戦反基地行動を呼びかけたPI(プログレッシブ・インターナショナル、世界70以上の進歩政党・組織で構成)からの連帯メッセージで始まった。

 「米国が西半球を支配しようとするモンロー宣言から200周年の今年、沖縄といわゆる『列島線』が紛争の危険に対する鍵となる活断層であり、この地域の人々の米軍国主義に対する闘いは全人類の闘いです。この重要なツアー開始の日、私たちは全世界の反米軍基地勢力を結んでグローバルキャンペーンを開始。今後の協力と連帯を表明します」

 ゲストスピーカーは、日米軍事演習が強化されている鹿児島県奄美大島から「戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネット」の城村(じょうむら)典文さんだ。

 「屋久島に墜落したオスプレイのニュースは奄美大島でも連日地元紙の1面で報道されている。その捜索ということで奄美空港にオスプレイ2機が今朝到着したが、乗組員がオイルを拭いていたという目撃者がいる。今回の着陸も“予防着陸”ではないかと疑っている」と直近の緊迫が伝えられる。「奄美では戦後、軍事訓練はなかったが、2019年以降、毎年日米軍事訓練が行われ、今年初めて自衛隊統合演習が行われた。軍事訓練が行われるたび、奄美大島や徳之島で抗議行動をしてきた」

 「陸上自衛隊瀬戸内分屯地では当初5本の奥行100bの地下トンネルを掘る計画が、今年の9月より掘削中の4本目からは設計変更で奥行200bに。完成後さらに3本の工事予算がつき、世界遺産の森を破壊する軍拡に驚いている。奄美の名瀬港での揚陸艇からの荷揚げや基地のない徳之島でも統合演習が行われるなど、すぐ近くで軍事使用がまかり通っている」と驚くべき報告があった。

 沖縄県民平和大集会の参加者は運動の“世代継承”への感銘を伝え、大阪狭山市議・小芝ひでとしさんは「パレスチナ即時停戦を」駅頭行動、沖縄写真展や上映会での交流などを語った。



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