2023年12月15日 1801号

【ガザへの爆撃とめよう/日本政府は虐殺に加担するな/新宿緊急デモ】

 1947年11月29日に国連総会はパレスチナ分割決議を採択。1977年には11月29日を「パレスチナ人民連帯国際デー」と定めた。その日、「パレスチナに平和を!緊急行動」が呼びかけ、新宿で集会とデモが行われた。

 10月のニューヨークのデモに参加した映画プロデューサーの増渕愛子さんは怒りを露わにした。「日本は加害者である」と政府を断罪し、「占領の中で苦しめられている人たちが自由になってこそ、私たちもやっと自由と言える」。

 ガザ出身のハニン・シアムさんは、ガザの劇作家が書いた「ガザ・モノローグ」を読み上げた。そこには、ガザの惨状に言葉を失った者が精いっぱい絞りだした叫び≠ェつづられている。「バプテスト病院で虐殺された頭のない、手のない、足のない遺体は私たちの時代の新たな悲劇です」「75年以上にわたって私たちに対して行われてきた、国家をあげたテロリズムの中、正義を主張し、叫び続けていても、誰一人答えてくれない」

 「フリーフリーパレスチナ」「ストップストップジェノサイド」「子どもを殺すな」「イスラエル、アメリカ、岸田首相は恥を知れ」などのコールに沿道の人々が共鳴し、デモは1200人に膨れ上がった。

 司会の菱山南帆子さんは「日本政府は憲法を活かして今すぐ停戦の働きかけをしろ、という声を市民で上げていこう」と訴え、12月10日「国会正門前大行動」への参加を呼びかけた。

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS