2023年12月22日 1802号

【1802号主張/腐敗 戦争推進 生活破壊/岸田内閣 倒すしかない】

窮地に立つ岸田内閣

 岸田内閣は追い詰められている。自民党の国会議員たちは政治資金規正法違反の裏金づくりを続けてきた。とりわけ安倍派の幹部らの腐敗はひどい。

 岸田政権は極端な軍拡を進めるため市民への社会保障を切り捨ててきた。社会保険料や医療・介護の利用者負担を引き上げ、インボイス制度導入でフリーランスや零細業者に負担増をおしつけている。その政権中枢を担う者たちが、何千万円、何億円もの金を不正に集めていたのである。

 彼らはグローバル資本主義のもと資本家らがぼろもうけしている中で、支配階級である自分たちも金を得て当然であるとの意識から裏金づくりを平然と進めてきた。それが暴露され、大慌てで右往左往しているが、市民に負担を押し付け自分らだけが甘い汁を吸っていたことへの怒りは激しい。内閣改造などですり抜けさせてはならない。

命を奪う戦争勢力

 この腐敗した岸田政権が、琉球弧や薩南諸島に対し急テンポで基地建設と強化を進めている。沖縄辺野古新基地建設とともに与那国島、石垣島、宮古島、奄美大島、馬毛島で自衛隊基地を建設しミサイル配備などを強行している。そこに暮らす市民は、まさに戦争前夜≠フ不安を強いられている。日米共同軍事訓練が激化し、その過程でオスプレイが墜落した。戦争準備の強化は、開戦に至る前でも市民に被害をもたらす。

 11・23沖縄県民大集会には戦場にさせないとの市民の怒りが集中した。この闘いに連帯し、戦争準備を阻止しなければならない。

 グローバル資本主義を代弁する各国政府は、実際に戦争を遂行している。イスラエルはガザ無差別攻撃を繰り返している。イスラエル軍の攻撃ですでに1万8千人超が殺された(12/11)。その4割以上が子どもだ。イスラエルはガザを占領し、パレスチナ人を追放することを狙う。国連安全保障理事会で米国は停戦決議に対し拒否権を行使した。岸田はイスラエルの「自衛権」を擁護し、国際人道法違反を批判しない。

今 行動するとき

 しかし、世界の市民は、イスラエルの無差別殺戮、米国などのイスラエル支援に批判を巻き起こし、行動を広げている。またウクライナ戦争を継続させるための援助に批判が強まり、米連邦議会でも支援予算が決定できないでいる。

 これ以上の殺戮を続けさせてはならない。今こそイスラエルの無差別攻撃をやめさせ、ただちに停戦させる市民の行動が必要だ。ウクライナ戦争は即時停戦させなければならない。東アジアでも台湾有事≠口実とした対中戦争準備を許してはならない。

 腐敗、戦争推進、生活破壊の岸田政権を打倒しよう。

  (12月11日)
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