2023年12月22日 1802号

【ミサイル配備がってぃんならん/一坪たりとも渡すまい/神奈川】

 12月5日、横浜市鶴見区で開かれた神奈川集会のゲストスピーカーは「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」などの事務局長を務める宮城英和さん。

 沖縄・うるま市の陸上自衛隊勝連分屯地には地対空ミサイル部隊が配備され、さらに今年度中に地対艦ミサイル連隊本部が設置されようとしている。「台湾有事」となれば、逆にミサイル攻撃を受け、大勢の市民の命が奪われる。宮城さんは「うるま市は1959年米軍ジェット機宮森小学校墜落、2016年米軍属女性殺害など度重なる事件・事故に見舞われてきた。私たちは『ミサイル配備がってぃんならん(納得いかない)』と月1回写真展を開き、9月には市民説明会の開催などを求める3万人署名運動を立ち上げた。日米共同訓練反対の活動は点から線へ、面へと広がっている」と報告し、復帰前の米軍基地拡張阻止闘争の中で生まれた『一坪たりとも渡すまい』を熱唱。「世界を結ぶこの空を/再び戦(いくさ)で汚(けが)すまい」と歌い上げた。

 沖縄平和大集会に参加した「月桃の花」歌舞団ユースの青島みのりさんは「平和を願っているはずが心が戦争状態になる、という若い人の発言に共感。怒りや悲しみではなく『私はこう生きたい』と希望を持って他者に語りかけることが重要だと思った」と語る。

 画家の山内若菜さんは生物多様性あふれる沖縄の海を描いた絵とともに連帯のビデオメッセージを寄せ、福島原発かながわ訴訟原告団の村田弘さんは控訴審で昨年の最高裁判決を覆す闘いの決意を述べた。

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