2024年03月08日 1812号

【国会議員は即時停戦・UNRWA(アンルワ)拠出再開へ動け/ガザへのジェノサイドを許さない緊急院内集会/見過ごすな!黙認するな!】

 国会議員を動かし、ガザ大虐殺に加担する日本政府の政策を変えさせようと2月26日、緊急院内集会「ガザへのジェノサイドを許さない!即時停戦と封鎖解除を!」が開かれた。

 呼びかけ団体の一つ「ガザ緊急アクションなごや」の金城美幸さんがこの日までに2007人・78団体の賛同を集めた「国会議員のみなさまへの要請書」について説明する。要請内容8項目は以下の通り(全文)。

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(1)イスラエルの国際人道法違反を公に非難せよ。

(2)イスラエルにICJ(国際司法裁判所)の命令を順守させよ。ラファへの侵攻をやめさせよ。

(3)UNRWA(アンルワ)(国連パレスチナ難民救済事業機関)への拠出金停止はジェノサイド加担。直ちに再開せよ。

(4)ガザの封鎖解除をイスラエル等に求めよ。

(5)米国等の対イスラエル武器供与を即時停止させよ。

(6)「日・イスラエル投資協定」「防衛装備・技術に関する秘密情報保護の覚書」等の協定・覚書の破棄・見直しを検討せよ。「日・イスラエルEPA(経済連携協定)に関する共同研究」を停止せよ。

(7)イスラエルへの武器等の禁輸を徹底せよ。イスラエル製の武器・軍事技術を輸入するな。自衛隊とイスラエル軍の間で武器等に関する共同研究をするな。

(8)国際法違反のヨルダン川西岸等の入植地建設に関わる経済活動を規制せよ。

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 「産業用ロボット製造企業ファナックのロボットがイスラエルの軍需企業に販売され、虐殺兵器工場のラインで使われている」と告発したのは、「〈パレスチナ〉を生きる人々を想う学生若者有志の会」の皆本夏樹さん。「もっとやばいのは、防衛省がイスラエル製の無人攻撃機を買おうとしていること。国がパレスチナ人の血にまみれた武器を買う。あり得ない。私たち若者は、どの議員がこの問題で働きかけてくれるか、黙っているか、見ている」

 在日パレスチナ人3人がマイクをとり、訴える。

 「日本からどんな努力がなされたのか。行動しないことはガザの人びとを二度殺すこと。一度目は爆弾・銃弾で、二度目は沈黙で」

 「来日して2年。ガザのように飛行機の音に怖がることはなくなった。でも私は幸せではない。きょうは妹の誕生日だが、ガザ北部の飢餓が広がる地域に住む彼女に“Happy Birthday”とはとても言えない」

 「私は建築家、デザイナー。そんな私は称賛されるが、“子どもを殺すな”と叫ぶ私は誰にも耳を傾けてもらえない。UNRWAへの拠出を停止し子どもたちから教育を奪いながら、私に拍手を送るのは偽善だ。偽善者の政治家は要らない」


議員会館の外からも「見過ごすな」「黙認するな」とコール(2月26日)
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