2024年03月08日 1812号

【今すぐ停戦!子どもを殺すな! 若者殺すな!戦争のない世界を!/東京】

 ロシアによるウクライナ侵攻から2年の2月24日、東京では港区の青山公園で「ウクライナに平和を!ロシアは即時、撤退せよ!原発を占拠・攻撃するな!」と求める集会が行われ、500人が参加した。

 「フォーラム平和・人権・環境」の藤本泰成さんが「戦争は人の命を理不尽に奪う。国のために多くの若者を死に追いやった私たちの歴史から、私は決してウクライナに『頑張れ』とは言えない。生き永らえていく果てにしか幸せはない」と主催者あいさつ。

 フォークシンガー・中川五郎さん、ウクライナ民族楽器バンドゥーラ奏者・カテリーナさんの歌が続く。カテリーナさんはチェルノブイリ原発から2・5キロのウクライナ・プリピャチ生まれ。「この2年間はずっと止まっている。たくさんの友達がロシアに殺された。ウクライナの人たちが闘っているのは、どの国でも戦争が起きないようにするため」と語り、ウクライナ語で『ウクライナ』『母への道』、日本語で『翼をください』を熱唱した。

 原子力資料情報室の松久保肇さんは「ロシアによるザポリージャ原発占拠はジュネーブ条約追加議定書違反。ウクライナ軍も3回、原発を攻撃した。戦時下の原発の脆弱性が白日の下にさらされた」と述べ、原発の即時廃止を呼びかける。

 ピースボートの野平晋作さんが「NATO(北大西洋条約機構)の東方拡大は問題にしなければならないが、ロシアのウクライナ侵攻は許されない―ここを起点に、侵略され生命の危機にさらされているウクライナの人びとの視点に立って声を上げよう。きょう2月24日は5年前、沖縄で県民投票が行われた日。沖縄の民意に応えられないなら日本の民主主義に普遍性はない」とまとめ。デモでは「今すぐ停戦」「子どもを殺すな」「若者殺すな」のコールが繰り返された。

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