2024年03月22日 1814号

【ガザを殺すな ただちに停戦 UNRWAに金を出せ/国会議員を、政府を動かそう 市民が国会正門前で行動】

 「不正義に抗議する私たちを“represent=代表”すべき“representative=議員”を動かし、ガザ停戦国会決議採択・UNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)拠出再開を」。3月8日夜、早稲田大学教員・小原(こはら)隆治(たかはる)さんの呼びかけに応え、市民300人が国会正門前に集った。

 吉田はるみ・山岸一生・打越さく良(立憲)、大椿ゆうこ・福島みずほ(社民)、山添拓(共産)、櫛渕万里(れいわ)各衆参国会議員からスピーチやメッセージが寄せられた。

 武器取引反対ネットワークの杉原浩司さんは「防衛省がイスラエルの殺人ドローンの輸入を企てている。日本は官民一体でジェノサイド支援にのめり込むのか」と糾弾。"BDS Japan Bulletin"のゆうりさんは「イスラエルに対する“不処罰”の伝統が続けば、民族浄化が完了する。そこに日本政府が手を貸していることへの危機感が国会で共有されていない」と指摘し、イスラエルとの軍事・安全保障・経済・文化関係を断つよう求めた。

 ナクバ(大災厄)生存者の孫娘で日本国籍を持つタチヤナさんは1937年のハイファから現在のガザに至る虐殺の歴史をたどり、「2023年10月7日に事が始まったと誰にも言わせない。私たちには、政府にジェノサイド加担をやめろと要求する義務がある」と訴える。パレスチナ出身のアイダさんは「たくさんの人が虐殺されている世界でなぜ普通でいられるのか。川から海までパレスチナは絶対に自由になる」と声を振り絞った。



ウィシュマさんを忘れない

 スリランカ人ウィシュマ・サンダマリさんが名古屋入管で亡くなって3年の3月6日、法務省前でBOND(バンド=外国人労働者・難民と共に歩む会)の学生らがスタンディングアクション。「入管庁は証拠のビデオ映像を『死者の尊厳に配慮』として見せない。殺した側がウィシュマさんの『尊厳』を言い訳にする。どこまで卑怯なのか。真相究明と再発防止の徹底を求めて私たちは声を上げ続ける」と訴えた。

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