2024年04月05日 1816号

【命を奪うオスプレイ飛行中止を/市民が防衛省に要請】

 3月22日、「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」は防衛省を訪れ、オスプレイ飛行中止要請を行った。

 昨年11月の墜落事故以降運用停止となっていたオスプレイは、3月8日、停止措置が解除された。「事故の原因となった部品の不具合は特定された」との説明だったが、こちらが求める具体的な説明はいっさいなかった。「日米間での前例のないやりとりを重ね、詳細な情報提供を受けた」とのこと。特定の部品が事故の原因なので、安全対策を講じることによって事故が防げると考えているそうだ。ならば、事故機は安全対策が取られていなかったということか。決定が拙速ではないか、との問いかけにも同じ答えを繰り返した。

 墜落したオスプレイは横田基地所属だったが、同基地所属の6機はすべて、横浜ノースドックのふ頭から離陸した機体。事故が特定の部品のせいで起こったのであれば、事故機は横浜の市街地に墜落した可能性もあったのだ。「ともにつくる会」の発言は熱を帯びた。

 自国民である米兵をオスプレイに乗せて墜落の危険に晒し、訓練に邁進するばかりか、墜落時には地上で暮らす多くの人の命も奪う。この幾重にも人命を軽視したやり方を、私たちは許すことができない。これは防衛力でも抑止力でもないばかりか、安全も保障しない。

(横浜市・宮ア良子)

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