2024年04月05日 1816号

【ウクライナ・パレスチナ戦争の即時停戦を/東京でシンポジウム/日本政府はジェノサイド加担をやめよ/武器輸出・共同兵器開発 許さない】

 ウクライナの戦争とイスラエルのパレスチナ人ジェノサイドを終わらせようと3月20日、都内でシンポジウム「ウクライナ・パレスチナ戦争の即時停戦を!」が開かれ、オンラインを含め200人近くが参加した。

 実行委員長の佐藤周平さんが主催者あいさつ。「人の命が日々奪われている状況を一刻も早く止めたい。そのために即時停戦の声を大きく広げていこう」

 パネリストは伊勢崎賢治・東京外国語大学、羽場久美子・青山学院大学、石原昌家・沖縄国際大学各名誉教授の3人。

 伊勢崎さんは「“10・7”は半世紀以上ものイスラエルによる軍事占領と土地収奪、積年の抑圧の中で起きた」とし、「ハマスは2006年の選挙で西岸・ガザ両方で第1党に。“政体”として受け入れ、ガザの再建に参加させなければならない」と提案。「殺すだけでなく、餓死させることもジェノサイドだ。日本政府はUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)への資金拠出停止でそれに加担している」と非難した。

 羽場さんは「イスラエルは遅れて来た植民地主義。ホロコーストの反省なら、なぜユダヤ人国家をホロコーストと何の関係もないアラブ世界の真ん中に建国したのか。そこに住む人たちを殺し追い出し、アラブの孤島となってイスラエルは生きていけるのか。これ以上アラブの人びとを殺し続ければ、逆にイスラエル国家そのものの問題が明らかになる」と指摘。「女性と子どもが戦争の犠牲になっている。未来をつくらせないためだ。女性こそ命を守る運動に参加を。あなたの息子や娘を平和集会に連れ出そう」と呼びかけた。

 石原さんは「占領統治下の沖縄の住民の行動基準は『無抵抗の抵抗』の精神。ローマ教皇も『最も強いのは白旗を上げる勇気を持って交渉する人だ』と。第二の沖縄戦前夜の今、危機感を抱く住民は『命(ぬち)どぅ宝』の心で『白旗掲揚運動』を展開し、『戦争に加担する気はない』と意思表明すべきとき」と訴えた。

BDS運動の強化を

 共同行動アピールとして「国際的な停戦運動の大波を作る」「市民主体の『停戦シンポジウム』等を開催する」「日本政府の戦争容認外交をやめさせる。武器輸出・共同兵器開発反対。43兆円の軍拡、沖縄などの基地要塞化・強靭化反対」「イスラエル軍のラファ攻撃反対。即時停戦国連総会決議とICJ(国際司法裁判所)暫定措置命令を守らせる」の4項目を提案。討論を通じ、「UNRWAへの拠出再開を日本政府に求める」「パレスチナ市民社会の呼びかけに応え、BDS(ボイコット・投資引き上げ・制裁)運動を強化する」「ジェノサイド条約の批准を求める」が追加された。

 終了後は新橋駅前へ。スタンディングで「対話が解決の道」とアピールした。



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