2024年04月05日 1816号

【女川原発再稼働するな/全国集会in宮城に1000人】

 「東北電力は女川(おながわ)原発2号機の再稼働を中止せよ!」。3月23日、仙台市内で「さようなら原発全国集会in宮城」が開催され、原発反対集会ではかつてない1000人が参加した。

 福島原発事故から13年。東日本で原発は1機も稼働していないが、東北電力は9月にも再稼働を狙う。行動には238団体が協賛し、北海道から首都圏まで市民、労働者がかけつけた。

 さよなら原発1000万人アクション呼びかけ人の鎌田慧さんは「沖縄(の基地)同様に地方自治を全く無視し、地方に押しつけてきたのが原発だ。金と暴力、陰謀、非民主主義で原発は作られてきた。能登半島地震で原発の危険性が差し迫ってきた。子どもたちの未来のためにもう原発はいらない」と呼びかける。福島、茨城・東海、新潟・柏崎刈羽からも連帯のあいさつがあった。

 「Fridays For Future(未来のための金曜日)Sendai」の若者は「日本政府は気候変動対策と称して原発推進を正当化しているが全くの嘘。むしろ大量のCO2を生み出す原発は気候変動対策に最も脅威だ」と原発反対を訴えた。

 集会後は繁華街をデモ行進。「避難計画いい加減!事故があっても逃げられない」「原発なしで電気をつくろう!」とコール。拍手する人、スマホで録画する人もおり、注目された。

 女川原発反対に長年取り組む「みやぎ脱原発・風の会」メンバーは「雨の中、よくこれほど集まってくれた。何としても再稼働を止めたい」と語る。原発避難者の住宅追い出しを許さない会は、福島県の強制退去に抗議するチラシを配布。「『ネット署名にサインした』と言う方、『江東区から参加した。帰ったら知らせる』とチラシを請求する方もいて、励まされた」と手ごたえを語った。

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