2024年04月12日 1817号

【老朽原発を廃炉に美浜全国集会 400人が現地行動】

 3月31日、関西電力の老朽原発美浜3号機が立地する福井県美浜町で「老朽原発ただちに廃炉!美浜全国集会」が開催され、400人が全国から参加した。

 集会では、大阪高裁と福井地裁で棄却された老朽原発運転差し止め等を求める仮処分、棄却不当性について井戸謙一弁護団長による特別報告があった。能登半島地震震源では原発の基準地震動をはるかに超える揺れ。その事実も無視した棄却の不当性を示した。福井地裁に申し立てた2件は抗告し、闘いの場は名古屋高裁金沢支部に移る。

 3㍍の津波予測で美浜町に避難した敦賀市などの地元申立人が対策を全く考えない関電への怒りを表明。申立人の一人山本雅彦さんは集会全容をyoutubeで発信している。

 自ら被災しながら駆けつけた「志賀原発を廃炉に!訴訟」原告団長の北野進さんは、かつての原発予定地の2㍍隆起、道路の寸断状況を報告。〝能登の人たちは(反原発の闘いで)日本を救い、世界を救った〟ことが強い実感を持って迫る。

 参加者は右翼街宣車の妨害をはねのけ、美浜町内をデモ行進。関電原子力事業本部前で申し入れ書を読み上げた。住民の反応もよく立地地域世論の変化が伝わる。20代の若者の参加もあり元気なデモコールが轟いた。

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