2024年04月19日 1818号

【辺野古の海を埋め立てるな/代執行訴訟 最高裁の上告不受理糾弾/東京で連続行動】

 名護・瀬嵩(せだけ)の浜の大集会は悪天候予測のため延期となったが、民意・自治・尊厳を守り抜く沖縄県民の闘いに呼応し、東京で連続して行動が取り組まれた。

 4月2日、代執行訴訟での最高裁の上告不受理に抗議する院内集会。オール沖縄会議の福元勇司事務局長は「自治体が住民の生命・財産を守る先頭に立っていることを否定する司法は絶対に許せない。国による沖縄県へのパワーハラスメントだ」と憤り、琉球大学の徳田博人教授は「米軍統治下と変わらない人権侵害の構造の是正要求を感情論として退けた。紛争を解決する司法の仕事を放棄し、法ではなく暴力を含む政治的力によって法秩序を形成することを許した。独裁に近づく」と批判する。

 集会後は最高裁前に移動し、「国策に従属した司法は堕落しているぞ」とシュプレヒコールをぶつけた。

沖縄に軍事基地いらない

 5日、首相官邸前集会。「きのう4日は何の日か、ご存じですか」。平和を実現するキリスト者ネットの平良愛香さんが問う。「明治政府が琉球藩を沖縄県にした日。『琉球処分』というのは日本側の言葉で、沖縄から見たら『侵略』。代執行に他の自治体が動かないのは、沖縄で起きたことだから。『侵略』は今も続いている」

 6日、新宿駅南口のスタンディング&アピールには210人が参加。沖縄から石垣市議の内原英聡(ひでとし)さんが駆けつけ、「陸上自衛隊駐屯地周辺の住民は、戦前戦後を通じ台湾や沖縄島からやって来て、血と汗と涙を土に染み込ませ一等地に育て上げてきた方がた。その思いを踏みにじるように駐屯地が作られた。八重山の海は争いの海ではない。大自然、神々が宿る島、歌と恋の島、人びとが温かく豊かに暮らせる島を次の世代に伝えたい」と訴えた。

 三線(サンシン)を響かせ、宮古島のクイチャーを踊る。英文のチラシを手にとる外国人旅行者も少なくなかった。



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