2024年04月26日 1819号

【日本・フィリピンの親子で平和の集い/「ガザ即時停戦」をともに/抗議ファクスなど行動していく】

 3月31日、フィリピンのアバカダ(マニラ郊外貧困地域の就学前教育施設)と、日本から支援・連帯する「フィリピンAKAY(アカイ 注)プロジェクトをともに創る会」共催の平和の集いビデオ視聴会を開催しました。

 今年の平和の集いでは、日本とフィリピンで情報交流しながら、ガザ緊急行動の必要性を共有できました。

 ガザの子どもの戦禍と世界や地域の即時停戦を求める動きを報告したAKAY。「大浦湾は希望の海」とジュゴン保護の展望を動画で伝えたジュゴン保護キャンペーンセンター。東京・国立市の人権フェスタの沖縄ダンスショーで「ともに生きる」を体感した関東子ども全国交歓会の子どもたち。はらっぱ太鼓≠生き生きと表現した初参加の子ども和太鼓『響(ひびき)』。みなで集いを構成しました。

 アバカダの親子は、2月の平和セミナーで日本からの報告を学び、ピースバナー作成やアクションダンスで平和の思いを私たちに返してくれ、女性スタッフのスピーチには平和の願いが込められていました。

 教育プログラム担当のアミー・ガランさんは「私たちは、世界の人々と団結し、罪のないパレスチナ人の子ども、女性、家族の大量虐殺につながった戦争を止めようと呼びかけます。アジアの子どもたちと家族の平和の声をつなぎましょう」。スタッフのエステリータ先生は「皆がお互いに尊敬しあうことを学べば、平和が訪れます。皆がお互いに支えあって生きれば、平和が訪れます」と語ります。

 アバカダを運営する音楽家ポール・ガランさんは、ロータリークラブの協力をえて、「真の社会変革のために、良き政治と責任ある市民活動を進める法律や都市条例の制定を働きかけることが必要」と訴えます。

 参加者から「子どもたちを守りたい≠ニの女性スタッフの思いが心に響いた」「私たちは、ガザの現状を子どもたちに語っているだろうか」「子どもの応援を受けて親たちが『ノーボーダー(国境のない世界、ポールさん作詞作曲)』のダンスで表現したことが画期的」などが寄せられました。

 ガザ即時停戦に向け日本からも早速抗議ファクスを作成し、イスラエル・ボイコット運動など行動していくことを確認しました。

(AKAY・古武家育子)

(注)タガログ語で「ともに」「手をつなぐ」の意味

地球環境保護と平和を願って親子でバナー作成


年長さんによる人気のアイスクリームマン


戦争のない世界を願って親たちのノーボーダーダンス
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