2024年05月17日 1821号

【即時停戦!軍事化止めよう!/米国 韓国 沖縄 全国を結び/オンラインパネルで発信】

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)とZHAP(ZENKO辺野古反基地プロジェクト)が呼びかけた4月29日の国際オンラインパネル。8つのサテライト会場を含め約300人が視聴し、米国、韓国、沖縄と国内各地から、反基地、パレスチナ連帯の闘いが発信された。

 初めに田中拓真ZENKO共同代表が「これまでの運動、ZHAPの取り組みを踏まえ、国際連帯の力でパレスチナ・ウクライナ戦争の即時停戦を実現する。そして沖縄、全国、東アジアの軍事化を止める―その展望を切り開く集会にしたい」と開会のあいさつ。

戦争準備を止める

 DSA(アメリカ民主主義的社会主義者)(2面別掲)に続き、「ノーモア沖縄戦 命(ぬち)どぅ宝の会」事務局長新垣邦雄さんが「沖縄・九州から全国に広がる戦争準備」と題して報告した。

 沖縄では、ガザ攻撃を非難し即時停戦を訴えるデモ行進やスタンディングを行っている。逃げることのできないガザ同様、ミサイルを配備された沖縄に逃げ場はない。会は「今日のガザは明日の沖縄」の横断幕を掲げ「今日の沖縄は明日の日本」と訴え行動している。

 政府は全国10都道府県の40の民間空港・港湾を軍事使用の候補に挙げる。基地沖縄の全国化が始まっており、「台湾有事」に米軍・自衛隊が参戦する際、全国の空港・港湾が使用される。戦争準備に反対するネットワーク化と国際連帯を呼びかける、と強調した。

平和を脅かす米日韓

 韓国からは、円仏教星州(ソンジュ)聖地守護非常対策委員会教務カン・ヒョンウクさんがサード・ミサイルの阻止と朝鮮半島の平和を訴える。

 2020年、新型コロナ流行の間に千人以上の警察が投入され星州ソソンリの村でサード基地工事を開始。警察との衝突と弾圧は激しくなり、9・19南北軍事合意も尹錫悦(ユンソンニョル)政権によって合意以前の状況に戻った。

 尹政権は韓国版インド太平洋戦略を実行すると言う。韓国は米日の立場を代弁して中国と対決する行動をとっている。朝鮮半島の平和を脅かすのは朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)ではなく、米国であり韓国の政府だ。闘ってきたオモニたちが体調を悪くし出てこれる状況にないが、若い人たちが引き続き平和を作る闘いを誓い合っていると述べた。

 京都、広島、横浜、滋賀からは、弾薬庫や基地新設・強化などの軍事化反対とパレスチナ連帯―イスラエル協力企業抗議行動の発言で応え連帯。終了後、大阪会場参加者はデモで即時停戦≠アピールした。



今すぐ戦争とめよう!対話で平和を! 2024ZENKOスピーキングツアー

◆北海道 5月25日(土) 14:00 〜 16:00 道民活動センター かでる2・7
 奥間政則さん(沖縄ドローンプロジェクト)/沖縄島

◆東京 5月26日(日)13:00〜16:00 北区新町コミュニティアリーナ
 上原正光さん(基地いらないチーム石垣)/石垣島

◆京都 5月27日(月) 18:30〜20:45 京都教育文化センター
 和田香穂里さん(馬毛島基地反対住民訴訟原告団長、前西之表市議会議員)/馬毛島 

◆神奈川 5月28日(火) 18:30〜20:30 加瀬の貸し会議室 鶴見駅前ホール
 清水早子さん(ミサイル基地いらない 宮古島住民連絡会)/宮古島 会場にて講演

◆滋賀 5月29日(水)18:00 〜 20:00 大津市勤労福祉センター
 照屋寛之さん(ミサイル配備から命を守るうるま市民の会 共同代表、沖縄国際大学名誉教授)/沖縄島

◆広島 5月30日(木) 18:30〜20:30 広島市西区民文化センター
 楚南有香子さん(てぃだぬふぁ 島の子の平和な未来をつくる会 共同代表)/宮古島

◆兵庫 5月31日(金)18:30 〜 20:30 西宮勤労会館
 城村典文さん(戦争のための自衛隊配備に反対する奄美ネット代表、奄美ブロック護憲平和フォーラム事務局長)/奄美大島

◆大阪・堺市 6月1日(土) 14:00 〜 16:30 堺市産業振興センター
 具志堅隆松さん(沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表)/沖縄島

◆大阪市 6月2日(日) 13:00〜16:00 アンピールホテル大阪(旧山西福祉記念会館)
 山田和幸さん(おきなわ住民自治研究所会員)/与那国島

※神奈川会場以外はオンラインでの講演となります。

●全国共通1日参加券(前売)500円 ●全日参加券 2,500円

主催;ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)
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