2024年05月31日 1823号

【写真展 ガザの日常と悲劇 そして沖縄・横浜】

 写真展「ガザにくらす人々…沖縄・横浜」(同実行委員会主催)が5月11〜13日、横浜・鶴見区民センターで開催された。

 ガザの写真は「NPO法人アースキャラバン」から提供された、2017年ガザ写真コンテストでの発表作品を展示。破壊された建物、瓦礫の山を背景に、男性に髪を洗ってもらう子どもたち。両脚を失った父親が乗る車椅子を押す6歳の娘。亡くなった家族のものだろうか…銃弾の痕が残る服を握りしめる少女。

 ガザの生活、日常における悲劇を綴った写真に、「ガザの子どもたちに目を向けることができた」「ジェノサイドをやめるべき」「戦争反対」など感想があった。これらの写真が撮影され数年が経過しているが、変わらぬ現状に「この写真の子どもたちは今どうしているのだろうか」とスタッフは今日のガザを案じる。

 2014年に日本国際ボランティアセンター(JVC)のパレスチナツアーに参加した新井克己さんは、その際撮影した写真をスライド説明。ヨルダン川西岸地区の分離壁のパレスチナ側には、パレスチナ人の抵抗の落書きが描かれていた。

 12日には、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表の具志堅隆松さんがオンライン講演。日本が戦場になろうとしている今を語った。

 軍事要塞化が急速に進行する沖縄・琉球弧、「横浜ノースドック」の展示ブースを見た来場者が、スタッフの解説にじっと耳を傾ける様子が見られた。



我々は軍事植民地を拒否する 「復帰」52年の5・18デモ

 「復帰」52年。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック主催のデモに「ミサイル配備から命を守るうるま市民の会」共同代表の照屋寛之さんをはじめ210人が参加し、「沖縄を日本の犠牲にするな」「沖縄は軍事植民地を拒否するぞ」「琉球列島にミサイル基地はいらない」「ウチナーンチュ、ウシェーティナイビランドー(沖縄人をないがしろにするな)」と訴えた。(5月18日 東京・新宿)

MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS