2024年06月14日 1825号

【堺市集会/主権者は国民 遺骨残る土砂を基地埋め立てに使わせない】

 6月1日、堺市集会では、沖縄戦遺骨収集ボランティア「ガマフヤー」代表具志堅隆松さんから全国で進む軍事化への危機感、遺骨収集現場での思いが話された。各地のミサイル弾薬庫建設予定地で危機感を共有し抗議することで戦争への不安を払おうと力強く呼びかけられ、参加者からの活発な質疑が行われた。

 現在台湾有事≠ニ言って、沖縄から、全国の基地から、中国軍をミサイルで撃つ訓練をしている。日本が攻撃されるわけではないのに、日本から攻撃しようとしている。世界一の経済力を持つ米国が2位の中国を恐れ、日本と争わせる。

 外交・防衛は国の専管事項というが、主権者は国民だ。戦争の引き金は自衛隊がミサイルを撃つことだ、だから自衛隊員の命を守るためにも、ミサイルと共に沖縄から出て行ってくれと言っている。

 2009年に那覇市真嘉比(まかび)で開発前の遺骨収集のため緊急雇用創出事業として失業者ら55人で172体の遺骨を収集した。遺骨の状態は戦没時の状況を語っている。腹の上に手を組んで顔に土よけの鉄かぶとをかぶせられ埋葬されたと思われる遺骨もあれば、日本兵が11人並び手榴弾で自爆したとみられる遺骨では頭蓋骨内側に破片がくい込んでいた。兵士が戦陣訓「生きて虜囚(りょしゅう)の辱めを受けず」と教育された内容が民間にもおりてきたのが集団自決。沖縄戦の最大の被害は沖縄を戦場にしたことだ。

 防衛省が出してきた火薬庫整備計画では、全国のミサイル弾薬庫整備計画130か所の半分ほどしか記されていない。あなたの地域に造られる弾薬庫が標的になる≠ニ広めてほしい。

 沖縄戦遺族は全国にいる。辺野古新基地建設埋め立ての南部土砂の使用撤回を求める6月18日の政府交渉(14時、衆院第一議員会館)にぜひ参加してほしい。

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