2024年06月21日 1826号

イスラエル各地の大学で戦争終結へデモ・ストライキ/ラファでの虐殺にノー/イスラエル共産党/2024年5月28日】

 日本ではほとんど報道されないが、イスラエル国内でも、戦争終結やネタニヤフ退陣を求めた12万人デモ(6/1)をはじめ、市民や学生の行動が連日続いている。イスラエル共産党が伝えた学生の闘いを紹介する。

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 ガザでの大虐殺の中、5月27日月曜夕方から火曜日にかけて、テルアビブ、エルサレム、ハイファそしてイスラエル各地の大学で、抗議者たちが戦争終結を呼びかけている。日曜日の夜、イスラエル軍の空爆が大規模な火災を引き起こし、パレスチナ・ラファの難民キャンプで45人が死亡した。この事件で、世界の指導者たちも抗議の声を上げ、イスラエルの攻撃を停止させるための国際司法裁判所の決定の履行を求めた。

 月曜の夜、テルアビブでは、ハダシュ(平和平等民主戦線)やイスラエル共産党の活動家ら数百人が行進。「ラファ空爆をやめろ」「戦争を終わらせろ」「占領を終わらせろ」と唱和し、ガザでの即時停戦を求めた。集会中、ファシストが群衆に紛れ込み抗議者に暴行を加え、乱闘となった。

 西エルサレム中心部では、200人以上の抗議者が、多くの戦争犯罪の上さらにパレスチナ難民がテントで焼かれるというおぞましい事態に反対を叫んだ。「悲しみと怒りの中でこの戦争の終結と人質の帰還を求める」とある抗議者は語った。

 月曜の夜、ハイファで行われたラファでの市民殺害に対する抗議デモで、9人のデモ参加者が逮捕された。警察は、戦争終結を訴える300人のデモを解散させ、参加者が掲げるパレスチナの旗や「虐殺をやめろ」「これが大量虐殺だ」とのプラカードを没収した。

 火曜日、ハダシュの学生は、ガザのパレスチナ人虐殺に対し、イスラエルの各大学で12〜13時の1時間、学生による広範なストライキを呼びかけた。学生たちは「このストライキは、虐殺および戦争を頑なに続けるイスラエルの指導者に対する私たちの答えです。私たちは、学生運動としての道徳的倫理的人道的立場に基づき、国際社会全体の前で行われている虐殺に反対の声を上げる義務を果たすものです」と述べている。

 エルサレム・ヘブライ大学では、数百人のアラブ系とユダヤ系の学生が、イスラエルによるラファでのおぞましい軍事作戦に抗議。パレスチナの旗を振り、反占領のスローガンを唱え、ガザでのジェノサイドと虐殺に反対する集会をビラで呼びかけた。

 テルアビブ大学ではデモは禁止されたが、ハイファ大学、ベングリオン大学、イスラエル工科大学で抗議デモが行われた。

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