2024年06月21日 1826号

【ガザ虐殺やめろと全国から ネタニヤフ首相よ/聞こえるか 若者の平和を願う叫びを/イスラエル大使館抗議】

 「パレスチナに平和を!緊急行動」の呼びかけで6月7日、東京・千代田区のイスラエル大使館近くで抗議行動が行われ、400人が参加した。今回も大使館にネタニヤフ首相宛ての要請書手交を何度か試みた。

 大使館に向かう上智大学の学生たちに同行した。大学内で抗議デモを行った学生だ。同大学長が発表した「即時停戦、人々の生活の回復」を求めるメッセージに対し「イスラエル国家、また大量虐殺への明確な非難」「テルアビブ大学との提携破棄」などを求める要求書を提出している。

 一人の学生が「即時停戦とイスラエル軍の撤退」「緊急人道支援」「占領地への入植と領土併合の撤回」「パレスチナの国家承認」と要請書を叫ぶように読み上げた。その横では、フィリピンやパレスチナにルーツを持つ学生、日本人学生の3人が「フリーフリーパレスチナ」「ストップストップジェノサイド」と声を張り上げる。

 大使館職員は一切対応しないので、学生は要請書を投げ入れた。

 早稲田など各地の大学でパレスチナ連帯デモは広がっている。大学内の盛り上がりについて学生に尋ねた。「まだ一部ですかね」と少し物足りない様子だが、大使館前で示した熱意は大きな風を巻き起こすだろう。

 参加した防衛大学校卒の若者は「大学では『自由と民主主義を守るのが自衛隊の役目』と教育を受けたが、日本のイスラエルへの対応はそれと矛盾する。ジェノサイドに対しては保守も革新も関係ない」と述べた。

 「ガザ地区における停戦と人道支援を求める有志の会」が請願署名を野党国会議員に提出した際の議員の対について同会の若者が話した。「世論の押し上げや市民の理解が必要」と応じたという。「その言葉にはあ然とした」と語るが、若者らはくじけてはいない。

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