2024年07月12日 1829号
【みるよむ(701)/2024年6月22日配信/与那国島のミサイル基地化に反対する/2024ZENKOスピーキングツアー大阪集会】
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6月2日、ZENKOスピーキングツアー大阪集会に、与那国島から山田和幸さん(おきなわ住民自治研究所)がオンラインで参加した。山田さんは沖縄県与那国島で急速に進む自衛隊のミサイル基地化、軍事要塞化の実態を伝え、共に反対する闘いを、と訴えた。
与那国島の南西部では、自然豊かな樽舞(たるまい)湿原をほとんど壊して港がつくられようとしている。幅200〜300m、奥行きが1200m。日本最大の「いずも」型航空母艦が中に入ってUターンできる規模だ。南側の海岸は、沖合に沖縄でも有数のサンゴ礁がある。サンゴ群集が大きく広がって形成される貴重な「リーフトンネル」はすべて破壊される。
すぐ近くに自衛隊基地があり、ミサイルを配備する。ミサイル基地に巨大な軍港が隣接するのだ。レーダー基地も作られている。
島の北側にある与那国空港は500m延伸されようとしている。爆撃機や輸送機、戦闘機など、大型の軍用機を発着させるためだ。拡張工事予定地には島の人々の祈りの場である御嶽(ウタキ)があるが、おそらく破壊されるだろう。
そして自衛隊の部隊がやって来る。レーダーとともに電子戦部隊が配備される。自衛隊と米軍の共同訓練もすでに行われている。
日常に入り込む自衛隊
日常生活の中に自衛隊がどんどん入り込んでいる。戦闘車(タイヤで走行する戦車)が、下校時間にあたる午後3時過ぎに公道を走った。子ども、住民の命と生活など考えてもいないことがはっきりわかる。
山田さんたちは、こうした自衛隊基地強化・要塞化に反対して抗議の声を上げている。沖縄県や防衛省に出向いて基地増強について説明を要求している。人口1500人の島に自衛隊が入り込み、住民を追い出すような策動に立ち向かっている。全国から連帯して戦争準備とミサイル基地・軍事要塞化に反対しよう。
(イラク平和テレビ局in Japan代表・森文洋)
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