2024年07月12日 1829号
【議会を変える/東京都足立区議 土屋のりこ/代表質問で子育て施策前進】
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小さな変化でも、何を作り出せたのかに着目し、変化を積み重ねていくことが大事だ。今定例議会では子育て施策や物価高騰に対する高齢者支援等を求めたが、いくつか実現・前進できた施策があった。
まず、今回区政の在り方を問うとして、子どもたちの国語力が「殺される」とまで指摘される現状について問うた。区長からは「そこまで厳しい状況があるのかと驚愕(きょうがく)した。まずは区内学校の状況を検証し、改善するためにどのようにすべきか子どもに関わるすべての方々の意見を踏まえアプローチしていく」旨が答弁され、早速、学校関係者との意見交換会が日程調整されている。問題意識を共有でき、実態把握が進みだした。現状認識が一致すれば、ではどういう支援策が公的に必要なのかという施策の具体化論議に入れる。手ごたえあり、だ。
保育DX(デジタルトランスフォーメーション)に関しても、サービス後退とならないよう求め、連絡帳がデジタル化されたが「手元に残る形のものを誕生月・年度末に配布する」ことで子どもの成長記録が保護者の手に渡るように改善されることとなった。
今回の目玉だったフードパントリーへの支援の強化についても、「ご指摘の通り他区と比べて見劣り感は否めない。来年度に向けて検討する」と改善の方向となった。ここ何回か質問等で改善を求めても「暖簾(のれん)に腕押し」状態だったのを動かすことができた。よし、と小さくガッツポーズだ。
このコラムでも何回か紹介してきた、ゼロ歳児家庭へのポピュレーションアプローチ(集団全体を対象とした働きかけ)策は、いよいよ来年度からの事業開始が見えてきた。昨年3月に方向性が出てから1年と少しという迅速な進展でうれしく思う。すべての家庭を訪問して、絵本の読み聞かせを行い、育児相談等に乗っていくという内容だが、絵本以外にもメニューを豊富化できないものか、具体化に向け質疑を深めていく予定だ。
区民のためになる区政へ。政策提言力を磨き、私たちの求めが実現できるよう力を発揮していこうと思う。
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