2024年07月12日 1829号
【今こそ市民のための市役所建て替えへ/市長問責決議に「地殻変動」/大阪・枚方市】
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2022年9月枚方(ひらかた)市議会で、市役所を府民センター跡地に移転させる「市役所の位置に関する条例の一部改正」議案が否決された。しかし枚方市は、「民間活力エリア」を優先した現計画案に固執し続けている。
私たち「枚方市民の会」はじめ、市役所移転を考える会、新婦人枚方支部、れいわ枚方勝手連が、新建築家技術者集団大阪支部の協力を得て「枚方のまちづくりを考える市民ネットワーク」を結成。市役所の市民会館跡地への早期建て替えを求め、昨秋から3回の市役所前ヒューマンチェーンを200人で成功させ、市役所前連続行動や市内1日行動、全戸ビラ入れ、市議会議員訪問を行ってきた。
「市有地が売却される」「市役所が駅から遠くなる」と批判する市民の前に、議会の理解も得られず、条例案は否決されたまま。市議会の中では、「位置条例案」を可決させない議員数を確保している。
枚方維新市政は、今年2月市議会で現計画案の総事業費はこの1年で109億増の1016億円、市負担分も43億円増え416億円に増額したと説明。市民ネットの「市役所の市民会館跡地への建て替え案」と現計画案の比較表を作成し、完成時期や敷地の浸水の危険性等、市民ネット案を否定する根拠のない、誤った内容を「広報ひらかた」に掲載した。急遽、5月21日に開催した大集会とデモは170人の参加で成功し大きく反対の輪が広がった。
6月1日には「新しい市役所」をテーマに集会を開催し、現計画案の問題点を確認。「安く 早く 便利」の市民ネット提案を共有化し、「開かれた市役所をみんなでつくりましょう」と呼びかけた。
他市の視察報告も行い、情報公開制度も活用。非公開とされたが、吉村府知事と伏見枚方市長のやりとり文書の一部が入手でき、市民無視、議会にも諮らず、進めていたことが明らかに。
二度目の問責決議可決
6月28日、伏見市長の問責決議が可決された。維新が退席し、公明も賛成した結果だ。教育長人事の件による昨秋の公選法違反に続き、二度目の問責決議だ。地殻変動を感じる。
今こそ市役所の単独建て替えに舵を切らせる時だ。9月議会に向けて、より多くの市民の声を集めようと市民ネットは2か月間に2万筆目標で共通の署名を開始した。私たち「市民の会」は2千筆を集める目標だ。
「現計画案を撤回し、市民参画での新たな計画案づくり」を要請している。ご支援をお願いしたい。
(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会・大田幸代)
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