2024年07月12日 1829号

【柏崎刈羽原発を廃止せよ/被害者おとしめる代理人を解任せよ/東電株主総会】

 東京電力ホールディングスの株主総会が6月26日、江東区有明で開かれた。

 脱原発・東電株主運動の株主らは「柏崎刈羽原発の廃止」「保養を支援する基金の創設」「訴訟の代理人選定」など8本の議案を提出。補足説明でも「日本は原発に最も適さない国。再稼働すれば不安は募るばかり」「外遊びできる環境で過ごす保養は免疫力向上につながる」「法廷で我が社の代理人弁護士は被害者を辱め、おとしめる弁論を繰り返している。品性のない代理人は即刻契約を解除すべきだ」と訴えた。

 使用済み核燃料輸送のシビアアクシデント対策に関する追加質問に対し取締役側は「輸送容器の三重の蓋のうち二つの蓋が破損しても十分な密封性を持つ設計になっている」と輸送中の事故の可能性を認めたが、破損した容器から燃料体をどう引き抜くのか等の説明は一切なかった。

 脱原発株主提案はすべて否決され、総会は2時間35分で終了した。

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 株主総会の2日後、6月28日には「柏崎刈羽原発の再稼働を許さない!首都圏行動」が行われた(主催―同実行委員会)。雨の中、東電本店前で新潟や青森からの参加者を含む120人が「原子力災害あってはならない」「避難計画不可能だ」「住民を見捨てるな」「核ごみ青森に押しつけるな」と声を上げた。

老朽原発動かすな/関電株主総会

 6月26日、大阪市住之江区で開かれた関西電力株主総会に対し、ZENKO関電前プロジェクトや反原発市民株主など5団体以上40人が抗議行動。「老朽原発動かすな」「原発依存社会への暴走を許すな」と株主、市民らに訴えた。

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