2024年07月12日 1829号

【もう黙ってられへんとパレード/即時停戦も地域課題も/兵庫・西宮】

 6月29日、ZENKO兵庫は、西宮ピースネットや9条改憲NO! 西宮芦屋市民アクションとともに「もうだまってられへん!みんなで行動 街頭宣伝&パレード」を実施しました。

 この共同行動は5回目です。パレスチナの即時停戦が焦点のスタートでしたが、裏金問題や能登半島地震などが発生し、ひっくるめた運動になっていきました。

 阪神西宮駅前の集会では、新社会党、日本共産党の県議、市議などや市民がアピール。えん罪再審請求の活動から、兵庫県知事のパワハラを暴いていく活動、大阪万博予定地でヒアリ発見・メタンガス検知など問題山積みなこと、市民交流センターが廃止となることなど、発言が続きます。

 平和と福祉のまち西宮をつくる会は、広田かずやさんが、市の財政構造改革で市民サービスが削られ大規模開発優先の事業が進められている問題を指摘し、広く市民に訴えかけていく活動を紹介しました。

 駅周りの商店街を「もう、黙ってられへんわ!」と音頭を取りながら「虐殺やめろ/大軍拡・大増税反対」とパレードしました。(ZENKO兵庫・加瀬秀雄)


ZENKO沖縄参加団でうるま市へ ミサイル反対と祝園弾薬庫反対を共に

 沖縄へは10回ほど行っていますが、今回の訪問は最も有意義なものでした。「軍民分離」という国際条約を考慮しない沖縄の軍事化が地元京都・祝園(ほうその)弾薬庫増強と重なったからです。

 「ノーモア沖縄戦 命(ぬち)どぅ宝の会」新垣邦雄さんに案内してもらったうるま市の陸上自衛隊勝連分屯地。近隣には学校(160bしか離れていない与勝高校の他、2つの中学校、小学校)や石油備蓄タンク42基がある。そこに3月、12式地対艦ミサイルが強行配備され、同じ3月、奄美大島、宮古島、石垣島の12式地対艦ミサイル部隊も指揮下に置く連隊本部が創設。

 うるま市長は「国防は国の専管事項」と言い、ミサイルが配備されました。ですが、引き続き長射程(敵基地攻撃)ミサイル配備に反対する意義を語る新垣さんは「沖縄、大分、呉、京都等をつなぐネットワークが重要」と。うるま市石川地区の陸自訓練場計画を撤回させた地元区役員さんの話も聞くことができました。

 7月7日ZENKO京都でも報告し、さらに地元精華町での闘い強化にもつなげたいと考えています。

(ZENKO京都・神田高宏)


地方自治法改悪に抗議/基地自由利用のための法律だ/首相官邸前

 国の指示権を拡大する地方自治法改悪案が6月19日の参院本会議で可決、成立した。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックは同日夕、「平時から基地を拡張・強化する戦争政策の一環だ」として首相官邸前で抗議集会を開いた。

 沖縄選出の赤嶺政賢衆院議員(共産党)、伊波洋一・高良鉄美両参院議員(沖縄の風)があいさつ。「改悪は“台湾有事”の際に先島諸島の港を米軍が自由に使うために、沖縄県の持つ権限を奪おうとするもの」(赤嶺議員)と指摘する。

 5年前、「辺野古」県民投票の会代表を務めた元山仁士郎さんも参加。「軍事利用はやめてほしい、と言う地方自治体の首長を押さえつけ、有無を言わせないように使われる」と懸念を示し、「こういう法律に住民が拒否権を発動できるイニシアティブ(住民発議)制度が日本にも必要ではないか」と提案した。
MDSホームページに戻る   週刊MDSトップに戻る
Copyright Weekly MDS