2024年07月19日 1830号

【性暴力事件の隠蔽を許さない/350人が抗議のスタンディング/外務省前】

 在沖米軍による性暴力と政府・外務省による情報隠蔽に抗議して7月2日、外務省正門前スタンディングが行われた。呼びかけたのは、アクティブ・ミュージアム「女たちの戦争と平和資料館」(wam)、アジア女性資料センター(AJWRC)、ふぇみん婦人民主クラブの3団体。

 司会を務めたwamの渡辺美奈さんが「実質2日半の短い呼びかけだったが、沖縄から北海道まで120以上の団体が名を連ねた。米軍の性暴力とその隠蔽への怒りが非常に大きいことの表れだ」と報告。ふぇみんの清水さつきさんは「私たちは東京にいる市民として、外務省や官邸・防衛省に行って声を上げ、申し入れができる。いても立ってもいられない。一歩踏み出そうと行動を始めた」と趣旨を説明した。

 国会議員ではただ一人、福島みずほ参院議員が駆けつけ、「外務省トップは米エマニエル大使に抗議している。それがなぜ沖縄県知事、沖縄県民に知らされないのか。おかしい。民主主義ではない」と抗議した。

 沖縄から「基地・軍隊を許さない行動する女たちの会」の高里鈴代さんが「岸田首相が言う『負担軽減』の中に女性の人権は入っていないのか。被害者を守ると称して加害者を守っている。人権を理由にして沖縄を排除している。二重の差別ではないか」と問う。

 350人に達した参加者一同の名で「緊急声明」を採択。「軍事的国家安全保障はジェンダーに基づく差別・暴力と植民地主義の上に成り立ってきた」とし、「平和・安全保障に関わる意思決定への女性の平等な参加」を求めた。

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