2024年10月04日 1840号

【「月桃の花」歌舞団新作/私はここだ! Hope is in ourselves/10月14日 川崎初公演へ若者キャスト奮闘中】

 「月桃の花」歌舞団の新作ミュージカル『私はここだ! Hope is in ourselves』。10月14日、神奈川県川崎市の関東初公演を前に、中心キャストの若者4人に思いを語ってもらった。(「月桃の花」歌舞団・神子幸恵がまとめました)

 司会―自己紹介を。

 それぞれ―「さくら」役のMです。「駿」のAです。友人役のO/Yです。

 司会―公演で何をお客さんに伝えたいですか。

 M―大人だけでなく、若者も苦しんでいるということをわかってほしい。

 A―駿のラップと感情を爆発させるところを観てほしい。前の高校の時に、友人がいじめを受けカウンセラーに相談したら、その人に「きみも悪いんじゃない?我慢するのが道理でしょ」と言われていた。正直、世も末だなあと思った。

 司会―今回の劇の中で好きなセリフはありますか。

 A―「これって全然大丈夫じゃない。ずっと物みたいに扱われて、石みたいに黙って死んでいくのは、嫌なんだ」の駿のセリフ。

 M―「そう、日本のためにおとなしく不幸に耐えていれば、みんな優しくしてくれる。でも、貧乏はつらいとか、基地はいやだとか声に出せば嫌われて叩かれる」というゆりのセリフ。

 司会―どんな人に見に来てほしいですか.

 M―コロナを乗り切った人。

 Y―高校の友人に見てほしい。

 司会―同世代に伝えたいことは何ですか.

 M―私は相談することが苦手で、一人で抱え込むタイプでした。でも歌舞団の人に話してみたら親身になって聞いてくれて、相談することが少しずつできるようになりました。今は無理でも、少しだけでも信用できる人に話してみると、何かが変わるきっかけになるかもしれない。

 A―自分が思ったことを言おうとするとめまいがした。一時期、相談できなくなっていた。どう言っていいかわからない。高校1年の時、人間不信状態になった。歌舞団の人は信用している。

 司会―川崎公演にかける意気込みをどうぞ。

 M―たくさんの人に観てもらって、よかった、私もまた頑張ろうと思ってもらえる劇にしたい。

 A―お金を払ったことを後悔しない劇にしたい。

―若者たちの奮闘に乞うご期待。ぜひお越しください。

★川崎公演 10月14日(月・休)ラゾーナ川崎プラザソル 14:00開演(13時半開場) 一般 3000円/学生・障害者 2000円/高校生以下 500円

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