2024年10月11日 1841号
【老朽原発うごかすな/高浜現地で申し入れ行動/全国集会に360人】
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9月23日、「老朽原発うごかすな!実行委員会」の呼びかけに全国から360人が福井県高浜町に集った。
集会前には、高浜原発ゲート前までのデモと即時停止・廃炉を求める申し入れ行動が行われた。
まず、地元「原子力発電に反対する福井県民会議」の中嶌哲演(なかじまてつえん)さんが「待ったなしの地震や事故によって1450万人もの水がめの琵琶湖が汚染される前に、来るべき総選挙で原発回帰の保守政権を退場させましょう」と主催者あいさつ。
石川県珠洲(すず)市の「志賀原発を廃炉に!」訴訟・原告団長の北野進さんは「ハザードマップなどで想定されている洪水、土砂災害などと原発事故を組み合わせた避難訓練をと指摘してきたが、やっていない。今回の地震、豪雨の被害を能登の特殊性・固有の問題にしてはいけない、この上、原発事故に対応できないことは明らかで、原発は全廃しなければならない」と訴えた。
また、原発を止める判決を言い渡した元福井地裁裁判長の樋口英明さんは「原発の本質はたった二つ、人が管理し続けないと暴走する、暴走したときの被害は想像を絶するほど大きい≠セ。福島事故時、2号機格納容器が吹っ飛んだら経済的損失は2440兆円と試算されていた。日本は破産でなく破滅。珠洲の人びとが我々を救ったように我々も脱原発で未来を切り開いていきたい」と強調した。
実行委員会からは2012年以来月2回行われている原発立地・周辺自治体でのチラシ各戸配布、対話の行動「アメーバデモ」の協力呼びかけがあった。立地町の変化は、集会後の町内デモに家から出てきたり、手を振ってくれるなど住民の姿からも感じられた。
12月8日の関西電力本店前、「とめよう!原発依存社会への暴走 関電包囲大集会」も呼びかけられた。
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