2024年10月18日 1842号

【衆院選で万博・カジノを止めよう/カジノ土地引き渡し強行抗議の緊急街宣/府民の会】

 万博・カジノをめぐる矛盾が噴出する中、「夢洲(ゆめしま)カジノを止める大阪府民の会」は、連日大奮闘だ。

 10月1日の読売新聞に「2030年開業予定のIR用地、きょう大阪市が事業者に引き渡し」との記事が載るや否や、会メンバーは大阪市へ問い合わせた。

 IR事業用地49ヘクタールの内、46ヘクタールをIR(株)に売却し、残る3ヘクタールは万博の資材置き場として使われているため、後日に売却予定とのこと。住民監査請求の結果でも、住民への説明の必要性が指摘されていたにもかかわらず、大阪府のホームページには、「IR事業用地の引渡し(2024年10月)」と題した文書が1枚添付されているだけだ。

 この日、会は緊急街宣行動を呼びかけ、20人が大阪市役所前に駆けつけた。

 山川よしやす会事務局長は「石川県では、被災地の人が生活さえままならない状況です。それなのに大阪では利権まみれの万博・カジノに税金を注いでいます。主権者である住民が不在のこんな政治を変えていきましょう」とアピールした。

府民の声を総選挙に

 また10月27日に予定されている衆議院選挙に向け、各政党の大阪選挙区立候補予定者に対して、「大阪・関西万博」と「IR・カジノ事業」について、どのような考えを持っているのかを問う公開「アンケート」活動に取り組んでいる。

 質問項目は、▽夢洲は集客施設をつくる場所としてふさわしいと思うか▽万博はこのまま準備を進めるか、中止した方がいいか、をはじめ▽万博子ども招待事業▽IR・カジノ事業▽ギャンブル依存症―など12点。

 回答は広く伝え、総選挙の重要争点にして万博・カジノ中止を迫っていく。

 会は、自治体要請や学校要請なども強め、できることはすべて取り組んでいく。

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