2024年11月01日 1844号
【航空宇宙展をガザ虐殺兵器展にするな/東京ビッグサイト前でダイイン】
|
10月16〜19日、江東区の東京ビッグサイトで「2024国際航空宇宙展」が開催された。「空宙(そら)で織りなす、拡がる未来」をメインテーマに掲げるが、海外ブースには世界の名だたる軍需企業が出展。事実上、武器見本市そのものだ。
出展企業には、ガザ・ジェノサイドに武器を供給し続けるイスラエル最大の軍需企業エルビット・システムズをはじめ、国連の専門家30人に「イスラエルの国際人道法・人権法違反に加担」と名指しで批判されたBAEシステムズ、ボーイング、ジェネラル・ダイナミクス、ロッキード・マーチン、RTX(旧レイセオン)等の欧米軍需大手が名を連ねる。日本政府も、防衛省や外務省、文部科学省、経済産業省など多くの省庁が後援している。
初日、会場前で市民130人が「虐殺加担NO!」と抗議のダイイン。来場する人たちにメッセージカードを配布し、軍需企業のブースに「死の商人にならないで」などのメッセージを届けてほしいと訴えた。
抗議アクションには、BNC(BDS[ボイコット・投資撤退・制裁]パレスチナ委員会)から「イスラエルとの武器貿易に異議を唱えて日本の活動家が築いてきた勇気あるキャンペーンに拍手を送る。日本政府は今こそ武器禁輸を、イスラエルに制裁を」との連帯メッセージが寄せられた。
同展のウェブサイトは15日、「一部出展者について様々な意見があることは承知しているが、出展内容に関する判断は来場者に委ねたい」との告知を掲載。BDS運動の広がりに神経をとがらせていた。
イスラエル軍事企業にロボットを売るな/ファナック日野支社に要請
「日野・市民自治の町をめざす会」世話人会などは10月11日、ファナック日野支社に対し、同社が製造するロボットをエルビット・システムズなどイスラエル軍事企業に輸出しないよう求める要望書を提出した。
要望書では、同社製品が米国等の企業を通じ間接的にイスラエルに輸出されている可能性を指摘。輸出取引において厳しいチェック体制をとり、抜け穴を封じることも求めた。
支社は当初、「要望書を受け取り本社に上げる」としていたが、前日になって「本社の指示により受け取らない」と態度を変えた。一人ひとりマイクでアピールした参加者からは「市民が身近なところで行動することが大切」「意義ある行動だと確信した」などの感想が返っている。
|
|