2024年11月08日 1845号
【命と暮らし、人間の尊厳を守る社会を共に創り上げよう/命どぅ宝団結まつり】
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「第38回命(ぬち)どぅ宝団結まつり」が10月27日、東京・木場公園で開催された。
東京全労協の本木寛事務局長は開会挨拶で「厚労省は8時間労働制を解体して、経営側に都合のいい法改正の検討を進めている。私たちは断固糾弾し、安心して生活ができる労働環境をつくっていかなければならない」と警鐘を鳴らし、「すべての争議勝利解決、反戦平和の闘い」を力強く宣言。
JAL不当解雇撤回争議団は「削減人数を達成していながら、新規採用を再開している。しかし、一人の被解雇者も現場に戻っていない。何のための解雇だったのか、なんで私たちは帰れないのでしょうか」と強い口調で投げかけた。また、「民間航空は、戦争のない平和な空なくして発展できない」と話した。
韓国オプティカルハイテック労組、韓国サンケン労組をそれぞれ支援する会は、諦めない闘いを誓った。他の労働関連ブースでもたくさんの交流が生まれた。
大分からのゲスト、葛城知明さん(別掲)は前夜祭から連日の登壇。交流ひろば「反基地交流会」にも参加し、日本各地に配備が進むミサイル基地や弾薬庫は「軍民分離の原則を無視した国際法違反」と指摘。「東京があぶない」現状を市民にもっと広めていく運動の重要性が話し合われた。
即時停戦 軍事化阻止も
ウクライナ戦争即時停戦を訴えるアピールやガザ写真展、南西諸島(琉球弧)軍事化の最新報告を含めた写真展など反戦平和のブースも設けられた。
反原発運動のアピールも熱を帯びる。福島原発かながわ訴訟原告団団長の村田弘さんは、国に原発事故の責任なしとした6・17最高裁不当判決について「裁判所が国の補佐役」「司法の劣化」と断じる。津島原発訴訟団からは「ふるさとの現状を回復しろ」と訴えがあり、反原発交流会やブースへの参加を促した。
画家の山内若菜さんは、開催中の展覧会「ふたつの太陽」で、第五福竜丸とともに被ばくした992隻の船を「いちばん小さな声」というテーマで描いている。
ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)千葉は、東海第2原発再稼働反対の運動を報告した。「23区南生活クラブ生協まち江東」は、再生可能エネルギー推進運動をアピール。
「月桃の花」歌舞団のエイサーやバンド演奏で盛り上がり、凧あげは子どもの笑顔があふれた。
実行委員会の伴幸生さんが読み上げた「命と暮らし・人間の尊厳を守る社会を」とのアピールを採択。27日は総選挙の投開票日。市民連合@東京の鈴木国夫さんは「立憲民主党は様々な勢力のパッチワークできた政党。その中で安保法制などに反対する議員を増やしていく」と展望を述べた。
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