2024年11月15日 1846号

【議会を変える/大阪府茨木市議 山本よし子/総選挙で寄せられた乱開発の深刻さ】

 今回の衆院選では、社民党のながさき由美子さんの支援で走り回りました。残念ながら当選を果たすことはできませんでしたが、自民でもない、維新の会でもない野党統一候補のながさきさんに、多くのの期待が寄せられました。

 私は、ながさきさんと一緒に選挙カーに乗り込み、支持を訴えて回りました。その中で、茨木市北部の丘陵地帯が、見るも無残な形に「造成」されているのを目の当たりに。以前は樹木に覆われていた広大な土地が、重機でえぐられ赤土がむき出しになっていました。近くの住宅地に住む住民の「土ぼこりが入ってくるので洗濯物も干せない」「今年はうぐいすの声を聴かなかった」という深刻な声が改めてよくわかりました。

 開発された土地に何ができるのかは、決まっていません。周辺にはすでに物流センターや工場ができ、夜間のトラック騒音がひどいと苦情も出ています。茨木の北部は新名神高速インターチェンジに近いことから、同様の施設が増えることが予想されます。会社の従業員の送迎バスは増えても、減便が進む一方の路線バスを増やす計画はありません。

 バスを待っていた住民からは「路線バスの本数が減らされたうえ運賃も上がった。病院へも買い物にも行けない。何とかして」と言われました。また「万博にバスも運転手もとられているのが、運転手不足につながっているのでないか」という声もありました。

 ながさきさんは「バスの問題は、全国の共通の問題。国の補助を求めていく」と訴えました。乱開発に伴う生活環境の悪化や、危機的な状況にある公共交通の充実は、緊急に取り組まなければならない課題です。コミュニティバス整備や運賃の補助などを市に求めていきます。

 11月16日、「山本よし子とともに進むつどい」(14時〜茨木市クリエイトセンター)を開きます。乱開発や公共交通、高齢者介護、医療の問題など市民の要望をいかす市政変革に向けて政策を示し、市民のみなさんから意見を寄せてもらう場にしたいと思います。ぜひご参加ください。

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