2024年11月15日 1846号

【地域から市民が闘った衆院選/市民の共通政策 ボトムアップで/格差拡大・戦争する国づくりNO/大河原さん小選挙区勝利を導く/東京21区】

 小選挙区の東京21区で旧安倍派「裏金」候補を大差で下した大河原まさこさん(立憲民主党)。勝利の最大の立役者は、区割り変更に伴い立川市・日野市・八王子市東南部の市民が新たに立ち上げた「東京21区市民連合連絡会」だ。

 2月にキックオフ集会を開催。総選挙に向け「暮らしと経済」「平和と安全保障」「ジェンダーと人権」「気候危機とエネルギー」をテーマに政策討論会を重ねてきた。立憲野党との協議を経て確認された「共通政策」には、「貧困と格差を拡大し、戦争する国づくりをすすめる自民党政治を終わらせ、くらし・人権・平和を守る政治を実現するため」と明記され、多摩地域の住民に大きな不安を引き起こしている「横田基地の機能強化、オスプレイ配備」反対や「米軍基地を発生源とするPFAS汚染」究明、「基地周辺の市民を監視する土地利用規制法」廃止なども盛り込まれた。

 同連絡会の窪田之喜(ゆきよし)共同代表は「党の要職にある立憲民主党議員を訪ねたとき『大河原さんは左派だから気をつけて』と言われた。憲法をしっかりと守り生かしていく政治家としての期待が(逆説的に)表明されていた」と明かす。あるが精一・日野市議も「立憲の野田さんがいろいろ言っても関係ない。大河原さんは市民の候補。つくってきた人と人のつながり、固い連帯、地域に根づくお互いの支え合いが生かされた」と確信を込めて語る。

 勝利の余韻も冷めやらぬ11月4日、日野市で開かれた『戦雲(いくさふむ)』上映会には150人が参加。続くピースパレードでは「ガザへの攻撃ただちにやめろ」「南西諸島のミサイル撤去」「ミサイル買うより暮らしをまもれ」「平和の外交 政府の責任」と訴えた。

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