2024年11月15日 1846号
【改憲阻止へ市民が結束/軍拡反対 政治を変える/11・3国会大行動に2300人】
|
「総がかり行動実行委員会」「9条改憲NO!全国市民アクション」は11月3日、「憲法変えさせない!戦争反対!今こそ平和と人権 国会大行動」を開催。2300人の市民が結集し、「改憲反対」「軍拡反対」「みんなの力で政治を変えよう」などのコールを青空に響き渡らせた。
衆院選の自公過半数割れの結果、改憲推進派議員は発議に必要な310議席を下回った。産経新聞は「憲法改正が冬の時代に入った」と評する。しかし、実行委員会の染裕之さんは主催者あいさつで「甘いものではない。自民党が下野した2012年、改憲草案をつくって政権奪還への原動力にした。石破首相は改憲に向けた意欲を口にしている。十分な警戒を要する」と警鐘を鳴らす。
福島瑞穂社民党党首も「国会の中がむしろ右振れをしたのではないか、と危機感を持っている。軍拡、憲法改悪、戦争への道は止まっていない。軍拡で教育や福祉が圧迫されている」。
日本共産党の小池晃書記局長は「改憲をただちに発議できる状況を阻止したことは、ここで皆さんが『憲法に触るな』『憲法を守れ』と言い続けた結果だ」と述べつつも、「巻き返しが起こるかもしれない。今日のような闘いを日々広げていくことが大事」と強調した。立憲民主党の有田芳生衆院議員は「市民の皆さんの力によって未来を変えることができる」と語った。
「安全保障関連法に反対する学者の会」呼びかけ人の高山佳奈子京都大学教授は、政府による大学への介入を容易にする国立大学法人法改定に対して「武器商人が儲かるように、大学を道具として利用することだ」と危機感を強める。
護憲原水禁千葉県実行委員会の武藤美好さんは「日本の空にオスプレイはいらない」、ヨコスカ平和船団の新倉裕史さんは自衛隊配備予定の巡航ミサイル・トマホークの危険性を訴えた。
与野党伯仲の状態を受けて小池議員は「選択的夫婦別姓、企業団体献金の禁止、軍拡増税反対などの要求を実現する可能性が広がった」と力を込めた。
平和といのちと人権を 大阪集会には1200人
3日、大阪・中之島中央公会堂で「輝け憲法!平和といのちと人権を おおさか総がかり集会」が開催された。「戦争をさせない1000人委員会」の近藤美登志さんが主催者あいさつ。「衆院選で自公は敗北し改憲勢力は3分の2を下回った。しかし政局は流動的で、20〜30代に憲法を身近に感じてもらう工夫が必要だ」
日体大教授の清水雅彦さんによる「憲法入門〜その歴史・意義と改憲論議を考えよう」と、フェミニストでフリーライターの小川たまかさんの「“ミソジニー”は家父長制にあらがう女性への制裁欲」の講演に、会場を埋めた1200人の参加者は真剣に聞き入った。
西梅田までの市民パレードも行われ、ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)など市民団体は「金権腐敗一掃/ジェノサイドやめよ 即時停戦/フリーフリーガザ」とコールで市民にアピールした。
滋賀でも改憲反対集会/イスラエルに加担するな
11月3日「9条改憲許さない滋賀県民集会」が開催されました。主催したのは、私たちZENKO滋賀も参加する「9条改憲NO!市民アクション滋賀」です。
弁護士の海渡雄一さんが「いまを新しい戦前にしないために」と講演し、「防衛予算の増額など、武器を作って産業化する国へ転換している」と指摘。11月6日の「ZENKOイスラエル協力企業・首都圏要請行動」には大きな意義があると改めて思いました。
終了後には「イスラエルを支持する政府はいらん!」とコールし、元気よくデモ行進。7日の「ガザへの攻撃即時中止・命を救え」集会&デモ(JR膳所〈ぜぜ〉駅前)でも、多くの市民の方にアピールしていきます。(ZENKO滋賀・岩崎晴彦)
|
|