2024年11月22日 1847号
【自由と自己決定権実現の願い込め/パレスチナ連帯全国一斉凧揚げアクション】
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2011年7月、パレスチナ・ガザの子どもたちがUNRWA(国連パレスチナ難民救済事業機関)主催のサマーキャンプで1万2千以上の凧(たこ)を揚げ、「同時に揚がった凧の数」のギネス記録を更新した。東日本大震災の被害を伝え聞いたガザの人びとは「家を失った悲しみは私たちが誰よりもよく知っている」と義援金を集め、翌12年から毎年3月、子どもたちが大勢集まって被災者を励ます凧揚げイベントを行っている。
イスラエル軍の空爆により昨年12月、殺害されたガザの詩人リフアト・アライールの詩に「あなたが作る私の凧が舞い上がるのを子どもが見て/ほんのひととき天使がそこにいて/愛をまた届けに来てくれたと思えるように」とある。凧はパレスチナの希望と自由、抵抗の象徴だ。
パレスチナ独立宣言記念日の11月15日をはさんで9日から17日まで、「北海道パレスチナ医療奉仕団」を中心とする市民有志の呼びかけで全国一斉凧揚げアクションが行われた。「ヨルダン川から地中海までパレスチナは自由に」と願う人びとが各地で凧を揚げ、イスラエルに即時停戦と入植地撤退を、日本政府にパレスチナの国家承認と平和的解決への尽力を求めた。
東京では9日、お台場の潮風公園・太陽の広場に集い、凧づくり。パレスチナ国旗の黒・白・緑・赤に彩られ、「Free Palestine」などと手書きされた凧が次々と空に舞い上がった。
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