2024年11月29日 1848号
【戦争とめ つながり 平和を/全国9都市スピーキングツアー(11/23〜12/1)へ】
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「与那国のリアル」を学ぶ/住民見捨てる政策を地域から変革/兵庫・西宮
沖縄・与那国島在住の山田和幸さん(おきなわ住民自治研究所)が全国を回っている「与那国のリアルを伝える Speaking Tour」。西宮市では、複数回の相談会を踏まえて11月11日、平和と福祉のまち西宮をつくる会とZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)兵庫が主催し開催した。
講演に先立ち、会場では写真展。与那国の素晴らしい自然とその中で軍隊が演習をするさま、西宮の空襲戦跡と語り継ぐ人たちの紹介やパレスチナの子どもたちの写真も。近くのデイサービス利用者も来場し、自身の体験を語ったり、三線を楽しむ一場面もあった。
講演で山田さんは「与那国は昔から大国に翻弄され、近年、自衛隊が駐屯。日米共同軍事訓練、住民避難訓練の中、ライフラインが悪化し、住民の減少が止まらない。保育園の職員補充に応募者があっても自衛隊の借り上げで住むところがなく採用できず、待機児童が出てしまった」と島の生活自体の困難性を語った。しかし、「与那国は台湾と近く、小中学生のホームステイなど国境を超えた住民どうしの交流がありそこに希望がある」と強調した。
後半は交流会。沖縄料理店の方の三線演奏や、「子どもが沖縄に移住しオスプレイの墜落で心配」という徳島からの参加もあった。
能登地震で実家が倒壊しているスタッフは「能登も与那国も、住民を見捨てる政策は同じ」。ZENKO参加団で与那国を訪れたスタッフは「西宮も介護報酬減額など住民に対する政策は同じなので、住んでいる西宮を変えていきたい」と思いを述べた。
山田さんもZENKOスピーキングツアーのスピーカー(11月30日大阪狭山市)の一人であり、29日に西宮で開く、ミサイル配備に反対する沖縄・うるま市の照屋寛之さんが発信する集会が呼びかけられた。 (ZENKO兵庫・加瀬秀雄)
命が何より大切 歌って踊って鶴見駅前フェス/横浜
「2024命(ぬち)どぅ宝 踊ろう!歌おう!伝えよう!鶴見駅前フェス」が11月17日、同実行委員会主催で東口広場にて行われた。
色鮮やかな衣装、勇ましい太鼓のリズム、様々な曲にのせて力強く舞うエイサー。体験教室には外国の方や子どもが参加。「月桃の花」歌舞団のミニミュージカルなど合唱や演奏には、皆が手拍子で盛り上がった。
いつも楽しいコントを演じる「にゃんこ日報」も登場し、マイナ保険証問題を「笑い」に変えて、爆笑をさらった。
「平和と民主主義をともにつくる会・かながわ」は、馬毛島・横浜ノースドック・ガザの写真を展示し、あわせて「ZENKOスピーキングツアー神奈川」についてアピール。そこでは、鹿児島・前西之表市議の和田香穂里さんが、自衛隊基地建設工事が進む馬毛島の現状を報告する。
平和・命を守る写真展/さらに他の人に 大きな声に/大阪・枚方
週刊MDSを読む会「てとてとなかま」を毎月1回行うようになって1年が経った機会に、写真展をやろうということになりました。
能登半島震災復興は大変遅れており、ガザへの虐殺は続いています。沖縄だけでなく全国で軍事化が進んでいます。この実態を一人でも多くの方に知ってもらいたいと思い、能登、ガザ、沖縄、京都祝園(ほうその)、枚方の写真を展示。さらに祝園弾薬庫増設の話もあり、充実した写真展になりました。
当日は大人、こども合わせて70人以上の方に来ていただき、大成功でした。
感想には「学校で習うよりわかりやすかった」「万博に投資する余裕があるなら震災復興にまわしてほしい」「百聞は一見に如(し)かず、でした」「キーンソード25、軍隊が生活に入り込んで恐ろしかった」「話し合いで平和になるように努力してほしい」などがありました。
写真展を開催して、実態を知ってもらえたのはうれしいことでした。さらに他の人にも伝わり、大きな声につながっていけば良いなと思いました。
(平和で豊かな枚方を市民みんなでつくる会 上田仁美)
戦争とめよう!つながり 平和をつくろう!2024ZENKOスピーキングツアー
11月23日(土)北海道・江別市/24日(日)東京・北区/25日(月)横浜市鶴見区/26日(火)京都市〈会場にて講演〉/27日(水)滋賀・大津市/28日(木)広島市西区/29日(金)兵庫・西宮市/30日(土)南大阪・大阪狭山市/12月1日(日)大阪市北区
●全国共通1日参加券(前売)500円 ●全日参加券 2,500円
詳細はhttps://zenko-peace.com/st
主催;ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会) |
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