2024年12月06日 1849号
【日米一体の軍事要塞化を止めよう/(石垣島の平和と自然を守る市民連絡会・事務局長) 藤井幸子さん】
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安保法制、安保3文書強行。急速に日米一体の軍事要塞化が進む。
与那国島、奄美大島、宮古島に続き昨年3月、戦後78年間基地のなかった石垣島に陸上自衛隊駐屯地(47f)が開設された。訓練場は拡大され、農林高校の牧草地横で訓練が行われる。
日米に加え、豪伊独仏共同訓練でNATO(北大西洋条約機構)との一体化も進む。過去最大規模のキーン・ソード25(自衛隊3万3千人・米軍1万2千人)では、ウクライナからロシアに発射されたハイマース(高機動ロケット砲システム)が搬入された。オスプレイが飛来し負傷者を運ぶ実践的な訓練をしている。
防衛省は、駐屯地の生活排水・汚水放流先を「湿地でなく流路ある沢」と主張するが、放流先には水道水や農業用水の水源地があり、生活・産業に大きな影響がある。「武力攻撃予測事態」になれば、生活・財産を捨てリュック一つで大分、福岡、山口へ避難する計画だ。子どもの教育は、介護はどうするのか。避難先に米軍・自衛隊基地、弾薬庫がある。また避難するのか。
ASEAN(東南アジア諸国連合)では、年1500回以上話し合い、紛争を戦争にしない平和の枠組みを作っている。必要なのは「台湾有事」を起こさせない、「日本有事」にさせないことだ。
基地問題は、沖縄、南西地域だけの問題ではなく、全国の問題だ。「戦争止めよう!沖縄・西日本ネットワーク(準備会)」が作られた。アジア・世界と結び、戦争準備を止めよう。
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