2024年12月13日 1850号

【パレスチナ解放 虐殺止めろ 新宿ラッピングデモ】

 国連が制定したパレスチナ人民連帯国際デーの11月29日、「新宿ラッピングデモ」が行われた。新宿駅の4つの出口で、それぞれのパレスチナ連帯に関するテーマを訴える。駅周辺を行きかう群衆の中に、プラカードを高く掲げてアピールする人もいて、駅出口とあわせて新宿駅を包み込んだ。

 南口のテーマは「ビデオの投影と武器の小道具」。設置されたプロジェクターからは、空爆で炎と煙に包まれる建物、「小麦粉がありません。一袋140ドル」と叫ぶ子どもなどが繰り返し映される。「パレスチナで何が起きているのかを知ってほしい」と訴えた。虐殺に加担する住友商事などに対するBDS(ボイコット・投資撤退・制裁)を強調した。

 東口は「ジャーナリスト」。「国境なき記者団」によると、この1年でガザでは140人以上のジャーナリストが殺されている。ガザの最年少ジャーナリスト10歳のラナさんの「私たちには夢があったのに、イスラエルの占領がすべてを破壊した。多くの友人を失った。ガザで何が起きているか、人びとが世界に発信し続けることを願っている」とのメッセージが読み上げられ、「ジャーナリスト殺すな」「虐殺知らせる言葉封じるな」とコールした。

 西口では、犠牲者の名前を記した何十枚もの紙を掲げ、追悼の赤い涙が描かれた布を地面に広げながら、サイレント・プロテストが続いた。

 東南口は、機能不全の医療を表現する病院。「私が避難したら、誰が患者を診るのか」と命をかけてガザに残った医師は殺された。「殺されたのは避難民」「狙われたのは救急車」とコール。若い世代のコールに触発されたのか、足を止める若者が目立った。

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