2024年12月20日 1851号
【不当解雇を撤回せよ/ニホンゲンマなど5企業に要請/おおさか総行動で日韓連帯】
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11月25日、なかまユニオンも参加するおおさかユニオンネットワークによるおおさかユニオンネット総行動が実施された。2年にわたる争議となっている韓国オプティカルハイテック争議(注)組合員も迎えての親会社日東電工本社など、5つの争議企業を回った。
なかまユニオンが不当解雇撤回を求めるニホンゲンマ三津屋工場では、申し入れに行った代表団に相談役が対応せず警察を呼ぶ一幕もあった。当事者の組合員は「会社が裁判に出してきた解雇理由が『汚れた手袋を使っていた、汗臭かった』などハンダ製造現場で働いていれば当たり前のことを解雇理由にしているのに唖然とした。『頻繁に現場から姿を消す』などと、別の仕事をしていたのにあたかも職場を放棄していたかのように解雇理由を捏造(ねつぞう)して書いているのも許せない。今ニホンゲンマは団体交渉を拒否しているが、社長と上司は団体交渉に応じ、解雇撤回してほしい」と決意表明。
日東電工では、来日した組合員を含む代表団がビルの本社階に行くとロープで封鎖し、社員5人で壁を作って入らせない、申し入れ書も受け取らない、警察を呼ぶという対応に終始した。参加者はビルの下で「食い逃げ日東電工を許さないぞ」「日韓労働者は連帯して闘うぞ」とシュプレヒコールをあげた。
解雇された韓国の当事者があいさつ。「私たちは高崎秀雄社長に会うために、団体交渉に応じろと言うために韓国からやって来ました。しかし、今日も、卑怯にも社長は逃げ隠れして私たちの前に姿を現そうとしない。解雇した上に私たち労働者、労働組合を踏みつけにしているのが日東電工の正体です。私たちは諦めずに最後まで闘います。今後も皆さん共に頑張りましょう。闘争(トゥジェン)!」。行動後、夜にはエルおおさかで韓国オプティカルハイテック闘争決起集会も開催された。
(注)大阪に本社のある日東電工の100%出資子会社、韓国オプティカルハイテックは2022年10月の工場火災を理由に韓国・亀尾(クミ)工場を閉鎖。平沢(ピョンテク)工場で新しく従業員を採用しているにもかかわらず、200人の労働者の大半は希望退職に追い込まれ、応じなかった17人が解雇された。金属労組韓国オプティカルハイテック支会は「解雇撤回」「雇用継承」を求めて闘争中。24年1月8日から女性組合員2人が工場屋上で「高空籠城闘争」を続け、争議の現場を訪問する連帯バスも取り組まれている。
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