2025年01月03日 1853号
【作者の言葉 楽園への道 踊る蛇】
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絵は過去を反省し、問題点を指摘し、未来の指針を示すことができます。時空を超えて一見して物語として届けられる。私の描く巳年、理想の楽園。福島や沖縄の馬たちの交信、対話から導き出されたような虹色の楽園。道は険しいが、世代を超えて次世代を含めた桃源郷を踏みしめて生きてゆきたい。蛇も親子で喜び、9の形を作っている−のかもしれない。
山内若菜さん
絵描き。福島第一原発事故後、福島の牧場でフィールドワークを重ね、各地で展覧会開催。中学校・高校・大学でいのちの芸術鑑賞授業。2016年、2021年に原爆の図丸木美術館で個展。2023年、福島・南相馬市小高(おだか)の「おれたちの伝承館」で天井画制作。2024年、『いのちの絵から学ぶ 戦争・原発から平和へ』(彩流社)を出版した。現在、東京・江東区の第五福竜丸展示館で「ふたつの太陽」展開催中(1/19まで)。
三上智恵著『戦雲(いくさふむ)』(集英社新書)の装画や「月桃の花」歌舞団ミュージカル『私はここだ!』の宣伝カラー画も担当している。
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