2025年01月03日 1853号

【争議解決なくして安全なし/もの言う労働者排除をやめよ/JAL本社大包囲行動】

 15年目を迎えるJAL解雇争議の早期全面解決を求めて12月20日、JAL本社大包囲行動が闘われた。

 主催者を代表して「JAL争議を支援するかながわ連絡会」の宮垣忠さんがあいさつ。「JAL機長の飲酒問題が発覚した。ものが言えない会社の経営体質と人手不足が最大の問題。もの言う労働者を追い出した解雇争議を直ちに解決し、再発防止と安全対策に真剣に取り組むべきだ」

 立憲民主党の福田昭夫衆院議員、社民党の大椿ゆうこ参院議員の連帯発言に続き、北海道・茨城・東京・静岡・愛知の共闘組織の代表がマイクをとる。「不当解雇と闘う日本航空労働者を支える釧路・根室の会」の横田厚さんは、元国労釧路闘争団員。「祝共闘」と大書された大漁旗を贈り、「国労闘争団は四党合意という白紙委任を突きつけられ、組織は割れた。国交省やJALはそれを勉強し、先行妥結したJAL原告団になけなしのカネを出したのだろう。この状況を正しくとらえ、今こそJAL争議に勝利するために全力を上げよう」と呼びかけた。

 この夏、現役客室乗務員としてJHU(JAL被解雇者労働組合)に加入した渡辺佳子さんは「もの言えば首を切られる。そんな会社で社員が安心して声を上げられるわけがない」と訴える。地方で活動する組合員も愛媛から林恵美さん、福岡から榊原正好さんが駆けつけ、地域における共同行動の広がりを伝えた。

 行動の締めくくりは近村一也・乗員争議団長、鈴木圭子・客乗争議団長、山口宏弥JHU委員長の決意表明。「闘いの輪は日に日に大きくなっている。空の安全と働く者の権利を守るために力いっぱい頑張る」。揺るぎない決意に大きな拍手が送られた。

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