2025年01月17日 1854号
【議会を変える/大阪府茨木市議 山本よし子/ジェンダー平等の議会に変えよう】
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茨木市議会は1月末に改選を迎える。私、山本よし子は、ジェンダー平等の議会をつくりたい。
現在茨木市議会は、議員全体で27人(1人欠員)のところ女性議員は9人でちょうど三分の一。女性議員の意見がまだまだ通りにくい実態がある。議会運営は会派で動くことが多く、自民党、公明党、大阪維新の会は女性議員が1人しかいないので、女性議員の立場は弱いのではないか。
この間私は議会にジェンダーに関する課題として、「性暴力被害者の救援センター・大阪SACHIKOの存続を求める」ことや、「沖縄の米軍による性暴力に抗議する」意見書を共産党と共同で提案してきた。女性の人権に関する問題として誰も反対する理由はないはずで、会派を超えて賛同してほしい内容だった。しかし、会派や政党の「都合」のために否決され、悔しい思いをしてきた。議員によるパワハラへの対応もようやく着手したところであり、実効性のあるものにするためにも、女性議員がもっと声を上げていかなければならない。
今後は、女性が圧倒的に多い非正規の公務職員(会計年度任用職員)の待遇改善や、「女性の貧困」を解決するための政策を進めたい。そのためには、女性のくらしや思いをよく理解している女性議員を増やさなければならない。
ジェンダーの格差が大きいのは議員だけではない。2年間務めた建設常任委員会では、7人の議員の中で女性は私1人、行政側で出席している約30人の職員中、女性はたった2人。建設常任委員会は、産業、道路、環境、水道などの業務を担っている。この仕事は「男のやること」という偏見があるのだろうか。路線バスやPFAS(有機フッ素化合物)問題はジェンダーにかかわりはないし、私は委員会で何度も質問をしてきた。
また、管理職の女性が少ないことを本会議でも取り上げてきた。管理的な立場の女性職員を3割まで増やすとの目標を達成するため、引き続き働きかけていきたい。議員として政策提言をしていくうえでも、女性の職員がもっと増えることを期待している。
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