2025年01月17日 1854号

【原発停止・廃炉の2025年へ!/関電本店前大晦日アクション】

 12月31日、大阪の関西電力本店前でZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)関電前プロジェクトの呼びかけた大晦日アクションが開催された。発電機に断熱シート、テーブルなどが用意され、野外の道路わきと思えない暖かいこたつができあがった。

 「関電の監視カメラがあるので発言する人は仮名でいいですよ」と茶目っ気を交えたあいさつに始まり、反原発のオリジナル曲『大地に深く』の合唱、能登地震のあとも原発を動かし続ける関電へ抗議声明文読み上げ、「関西電力、原発やめろ!」コールの乾杯、2024年の反原発・反戦運動を振り返る80枚写真スライドショー「ゆく年くる年」と盛りだくさんのプログラム。温かい豚汁やおにぎり、たこ焼き、ポテトサラダやハンバーグ、年越しそばを食べながら話も弾み、敦賀原発2号機の規制委審査不合格や日本被団協のノーベル平和賞受賞など厳しい中にもあった良いニュースをかみしめた。

 オンラインで各地をつなぐ交流では、北海道の地脇聖孝さんがエネルギー基本計画の改悪、北海道の「核ごみ」最終処分場選定の文献調査報告書などを語る。東京の山根昭平さんは「柏崎刈羽原発の再稼働の是非を問う住民投票条例直接請求の署名が12万筆を超えた」と紹介し、25年6月16日の最高裁ヒューマンチェーン参加を呼びかけた。

 原発立地地元に隣接する福井県若狭町の石地優さんからは「関電の使用済み核燃料のプールが満杯に近い。敷地内に乾式貯蔵施設を作ってごまかそうとしているが、作り直したロードマップを2月県議会前に提出しろと福井県知事が主張している。乾式貯蔵が止まったら関電の原発は止まる。関西の皆さんの力も借りて運動を強めたい」と表明があった。参加者も一人ずつ一言アピールで続いた。

 まとめと25年の行動提起の後、沖縄連帯ソング『座り込めここへ』の関電前バージョンをみんなで歌って大晦日行動を終えた。

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