2025年01月24日 1855号

【議会を変える/大阪府大阪狭山市市議 小芝ひでとし/2つの大きな1歩】

 2つの報告をします。

 1つめは、この間取り組んできた幼稚園・こども園の統合問題です。市当局は、3つの幼稚園と1つのこども園を1つに統合し、市の南端部の西山台に移転する計画を強引に進めようとしています。これに対し、市の北部に位置する東野幼稚園周辺の地域住民がついに立ち上がりました。

 11月7日の東野公民館での「幼稚園の統合問題を考えるつどい」に参加した地域の方が中心となり署名活動を開始したのです。「東野幼稚園をなくさないでください」の一点に要望項目をしぼった「徒歩・自転車で通える幼稚園の存続を求める要望署名」です。それまで当該の幼稚園や地域に何の説明もないままに実施方針を決めた市当局に、居ても立っても居られなくなり初めてとった行動でした。11月末からわずか一か月余りで633筆を集め、新年1月7日、市役所こども育成グループに提出しました。

 そもそも順番が全く間違っているのですが、1月27日には、初めての保護者説明会が開かれます。本来は、まず当該の地域住民への説明こそが真っ先になされなければならなかったはずでした。「もう市が決めた方針だから」という居直りを許さず、東野幼稚園への入園を希望している住民の切実な声をぶつけていけたらと思っています。

 2つめの報告は、自衛官募集除外申請者を0人から22人に拡大させたことです。これまで大阪狭山市では、本人の同意のないまま自衛隊に個人情報を提供してきました。それで、市内在住の18歳、22歳の若者に一方的に手紙が送りつけられてきました。個人情報の提供を断る除外申請制度も設けられていたのですが、申請期間は4月のわずか1か月間だけで、申請者は過去2年間0人でした。私は一昨年の9月議会でそれを追及し、申請期間を、15歳以上の誰もが1年中いつでも行えるように変更させたのです。

 その結果、昨年4月から12月までの期間で、22人の申請がありました。個人情報保護、人権尊重としての大きな一歩だといえます。

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