2025年01月24日 1855号

【パレスチナ連帯/虐殺やめろと声上げる】

ジェノサイド加担はできない/ジェロニモさん裁判スタートに連帯/京都

 1月9日、京都地裁でジェロニモ・ゲレスさんの裁判(注)の第1回口頭弁論が開かれました。前日には「ジェロニモさんの裁判を支援する集い」(主催―パレスチナの平和を求める会・京都)も行われました。

 ジェロニモさんは「この裁判を通して、ガザのことを知ってほしい。なぜ不当解雇が行われたのか、その背景を知ってほしい。国際法に従って行動して解雇される不公正な社会であってはならない」と裁判にかける決意を語っています。

 法廷での意見陳述で、ジェロニモさんは「イスラエル国防軍が子どもを含む多数の民間人を殺害する戦争犯罪を行っていることから、国際法違反の国防軍の戦争犯罪に加担したくない、ホテルがそれに加担するリスクを負うこともできないと考えて、イスラエル国防軍関係者の宿泊予約客に対しキャンセルを依頼した」と強調。その後会社から「今後は個人の信条を優先することなく業務に当たること」という文言の入った誓約書に署名をすることを求められ、「拒否すると、出勤停止、そして解雇。このような不当な扱いを受けることには黙っていられない」と提訴にいたった経過と思いを述べました。

 ZENKO(平和と民主主義をめざす全国交歓会)京都は当日の早朝、イスラエル協力企業ニデックへの抗議行動を展開して、裁判支援に合流。11日には、「武器はいらない!めしだ!デモ」で「ジェノサイドやめろ!パレスチナ連帯」を訴え、ジェロニモさんの闘いに連帯する取り組みを行いました。

 次回弁論は3月13日10時京都地裁203号法廷です。

(ZENKO京都・川口健次)

(注)京都市内のホテル支配人だったジェロニモ・ゲレスさんは昨年6月、宿泊予約希望者がガザ・ジェノサイドを行っているイスラエル国防軍関係者であることがわかり、国際法を根拠に本人にキャンセルを要請し了解されたが、ホテル運営会社が問題視し7月に解雇された。これは不当な解雇権の濫用(らんよう)などだとして、、撤回と従業員の地位確認を求め11月に提訴した。



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