2025年02月21日 1859号
【米兵による性暴力をとめろ/沖縄県民大会実行委が省庁要請と市民集会】
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衆院第二議員会館で2月6日、「なかったことにしないで!繰り返す米兵による性暴力を許さない市民集会」が開かれた。主催は、12月22日に米兵の性暴力への抗議、再発防止を求めた沖縄県民大会の実行委員会。沖縄から女性団体や県議会議員らが多数駆けつけ、日米地位協定の抜本的な改定などを訴えた。
抗議の声を挙げ続けても繰り返される米兵の性暴力事件。沖縄出身の大学生、崎浜空音さんは、その根本には日米地位協定があると捉える。「私たちにできるのは世論をつくること。そのために沖縄だけじゃなく、基地があるところ全体で(地位協定改定を求める)住民投票をできればいいと思っている」と提起し、「ウチナーンチュの未来は私たちだけで変えるものではなく、沖縄県外の皆さんの力があって変わるもの」と重ねて主張した。
沖縄県議会会派「てぃーだ平和ネット」の幸喜愛(こうき かなし)議員は、小学校5年生のとき、米兵の車に連れ込まれそうになった自身の被害を語り、「日本の皆さん、女性、子どもへの性被害を止めてください。女性の人権、尊厳を日本国中で守ってください。私たちは貢(みつ)ぎ物ではありません」と性暴力が止まらないのはなぜなのかを問い、日本国中が自分事として直視するよう強い口調で投げかけた。
集会前には防衛省、こども家庭庁などに抗議要請。
「Be the Change Okinawa」代表の親川(おやかわ)裕子さんが、国連女性差別撤廃委員会が昨年10月に日本政府に出した「ジェンダーに基づく暴力の加害者処罰、被害者の被害回復のための措置をとること」との勧告を省庁に示し、「政府は早急に対策を講じなければならない」と迫った。対する省庁側は「米軍の再発防止策が充分に行われるようにする」と回答。親川さんは「米軍任せの消極姿勢」と批判した。
アクション沖縄アチーブジェンダーイクオリティ共同代表の神谷めぐみさんは防衛省に対し、「沖縄では女性の安全保障が脅かされている」と追及。神谷さんは、2月24日開催の「ウクライナ・パレスチナ即時停戦シンポジウムV」に参加する。
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