2025年04月04日 1865号
【平和のためのZENKO参加団in広島/呉基地強化の実態 朝鮮人被爆問題を学ぶ】
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ZENKO広島は3月22〜23日、「第6回東アジアの平和のためのZENKO参加団in広島」を開催した。
22日は、呉市内でピースリンク広島・呉・岩国主催の集会があり、関西・広島の9名で合流。呉では、新たに陸海空統合の「自衛隊海上輸送群」及びその司令部が3月24日に設置され、日鉄呉跡地の「多機能な複合防衛拠点」とも相まって、基地機能の強化が急速に進んでいる。講演したリムピース編集部の星野潔さんは、自衛隊が琉球弧をはじめ日本列島を戦場とした「機動展開前進基地作戦」を米軍に代わって行い、呉基地がこの作戦の人員・兵器・弾薬等の輸送を担う軍事拠点にされる危険性を指摘。呉からは、3月24日の海上輸送群司令部をつくるな、の申入れ等の行動が提起された。
集会後、参加団メンバーは、日鉄呉跡地を視察した。
23日は、38名が参加し広島県朝鮮人被爆者協議会会長金鎮湖(キンヂノ)さんのお話を聞いた。金会長は「差別、偏見、蔑視との闘いだった」と自身の80年を振り返り、日本による植民地支配からの解放80年の節目の年に、朝鮮人被爆者問題の解決を図りたいと決意を述べた。日本被団協のノーベル平和賞受賞で、受賞演説に原爆を投下したアメリカの責任や朝鮮人問題に関する言葉が一言もなかったのは問題だ、アメリカや日本の責任追及がなければ核兵器もなくならないと指摘された。
参加団メンバーはこの日、原爆ドーム前で、ガザ停戦合意を破りパレスチナ人大量殺戮を再開したイスラエルへの抗議のスタンディングアピールを行った。(ZENKO広島・奥原弘美)
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