2025年05月02日 1869号
【「月桃の花」歌舞団 大正公演/私はここだ Hope is in ourselves/一から創りあげたユースたち】
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3月29日、大阪市大正区で「月桃の花」歌舞団の若者団員を中心に『私はここだ Hope is in ourselves』ユース公演が行われた。実行委員長と事務局長に報告を寄せてもらった。
実行委員長にチャレンジ うまくいった
私は、昨年6月中学1年生のときに歌舞団に入団しました。そして、今回のユース公演で実行委員長にチャレンジすることになりました。初めての実行委員長でできるか不安だったけど、ユースのみんなにいろいろ教えてもらいました。
ユースは仕事などで動ける人が少なく、宣伝行動も人手不足だったので、私は実行委員長として、毎週のストリートライブや宣伝に、寝不足でしんどいときも欠かさず参加しました。
ストリートライブの内容は事前にユース会議で相談し、合間のアピール文も用意。すると、ライブを観ている人たちが、エイサーだけでなく、アピールも聞いてくれました。私は、少しでも観ている人とつながりが持てるようにしたいと思い、話しかけたり、感想を聞いたりするようにしました。観ている人との交流が楽しかったです。
3月15日には、大正区の商店街で歌舞団エイサーまつりもしました。私は前日にクッキーやパウンドケーキも焼いて、まつり当日に売りました。子どもたちが「おいしい」と何回も買いに来てくれました。エイサー体験コーナーや三線(サンシン)体験コーナーにも参加してくれてうれしかったです。
公演当日は101人の観客が集まり、このユース公演がうまくいって良かったし何よりうれしかったです。
次の西宮公演に向けても、観客の人数を増やすことを目標に頑張っていきたいです。
(「月桃の花」歌舞団 中尾穂乃花)
大変だったが 困難乗り越えみんな成長した
今回の公演はユース公演として、ユースが中心となり、公演する場所を決め宣伝する場所などを決めました。私は公演事務局長として動きました。
昨年11月末頃から宣伝を始め、大正区役所前や平尾商店街でストリートライブを行いチラシを配りました。
今年に入り、仕事や病気などでチラシを撒く人や踊り手も少ない日が多々ありました。気温が低いときは見る人も少なくてチラシ受け取りが悪く、チケットもなかなか売れず、焦りとプレッシャーを感じることも。モチベーションが下がることもありました。
しかし、参加できる人は限られても僕が動かないとあかんなと思い、1回でも多く宣伝を行ってきました。時には、自分が体調を崩す時もありましたが、他の人が代わりに報告をしてくれたり、「気にしなくていいよ」と言ってくれたりして、気持ちが軽くなりました。
3月1日の宣伝参加予定はわずか3人。前日の会議では、宣伝なしでもいいんじゃないかという声もありました。でも、天気も良く暖かい予報なのに、宣伝をなくすのはもったいない。3人でストリートライブをすると、新しい方と交流ができました。
一人とは20分ぐらい話をし、チケットを1枚買ってくれました。エイサーを撮影していたもう一人は、踊り終えて僕が走っていき声をかけようとしたら、涙を流していました。話してみると「私も職場のことで生きづらさを抱えており、エイサーを見てすごく感動した」と。ミュージカルの宣伝をすると、すぐチケットを2枚買ってくれました。
公演当日、その方は私のことを覚えていて、開演前に声をかけてくれました。公演終了後、改めてこちらから声をかけると「個性豊かな演技ですごく良かった」と感想を言ってくれ、すごくうれしかったです。
このユース公演では、仕事や病気などで宣伝行動に行けない人もいましたが、ユース一人ひとりで役割分担し、忙しい日々でした。公演を通してみんなすごく成長し、私自身も与えられた仕事は多かったのですが、公演を一から作る大変さを学ぶことができました。
(「月桃の花」歌舞団 間嶋俊貴)
◆9月14日(日) 西宮公演 15時00分開演 西宮市プレラホール
◆11月8日(土)大阪・城東公演 クレオ大阪東ホール
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